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雪降る日に

雪降る日に


あなたは僕に初めて触れた大人の人だった

寒い寒い街、雪の降る午後だった気がする
部屋に二人きりだった

外国人
たびびと

たどたどしい言葉で
僕を美しいと言った




階下には誰もいない
(いつだってそこには誰もいない)


ぬくもりと痛みに
叫んだ声もかき消えて

ただ雪が
雪が降っていて


その胸に抱かれ、微かに教会の鐘の音を聞いた気がした
天井に模型飛行機が揺れてた

ずっと昔の
遠い場所のものがたり
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