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太陽の

横を通り過ぎたとき、
乾いた陽差しの匂いがした。

自分とえらく違う存在に触れた気がして不愉快になった。

きっとこいつは、朝焼けの憂鬱さを、一日の始まりの呪わしさを知らない。



陽光の恵みを浴びた肌が疎ましい。
微塵も影を帯びないその眼差しも。
閉じた瞳の下、きっと思い出すのは故郷の青い海と緑の木立。


じっと見てたら目が合った。
なんか言うかと思ったら、
向こうも黙ってこっちを見てる。
好奇心?警戒心?

黒い瞳の裏側が意外に読めなくて、微かに狼狽したのは自分。

そしたら相手が突然、
キルアの瞳ってほんとに青いんだね、
たったそれだけのことを言って、
ためらいも無く笑った。
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