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初体験(一応16禁)

突然ですが、宮原×美鶴です。題名通り性描写があります。すいません、宮原も美鶴ちょっとすれてます。愛はないが友情はあり、好奇心でセックスして微妙な感情が残った、みたいな展開が大丈夫なお心の広い方だけどうぞ。


初体験


恋愛には興味ない。一人でいいと思ってる。

ついでにいえば、こないだ初体験をすませた。
出だしは上々。


相手は自称ノンケ男。それも彼女持ちだった。
宮原。同じ学校同じクラスのさわやかな優等生。小五で出会ってから中三の今まで、年がら年中二人で成績争いしてる。
話が合うヤツで、政治、社会、経済、科学からエロ話まで、適当にしていたら何となく話がそっちになった。
興味がない訳じゃないとか、だって男も女も似たようなモンだろうとか。
そのときは勢いで喋ってしまったが、今から思えば、あいつは俺の最初のカミングアウト相手だったわけだ。

「俺もそういうの、割と興味あるよ。」

一通り俺の話を聞いた後、静かに笑った。眼鏡の奥の目がいたずらっぽく俺を見た。でもまるで平常心っていう表情だった。放課後、ふたり教室にいた。夕陽が照らす影が長く伸びてた。

「お前は、普通に女好きなんだろ。」

「でも、芦川みたいに綺麗な顔してると、ちょっと変な気持ちになるやつがいてもおかしくないって思うよ。」

手がのびて俺の髪を一房すくい、すぐ離れた。さり気ない動作だったが、どきりときた。

「それって、誘ってんのか。」

「だって興味はあるからね。」

「…お前、サイテーだな。」

彼女いるんだろ、という言葉は何故か飲み込んでしまった。

「あれ、知らなかったのか。割と長いつきあいだと思ってたのに。」

「幸運にも今日まで気づかなかった。」

「はは。断るのは芦川次第だよ。」





結局、そのあと相手の家に行った。
名前もロクに思い出せない女への思いやりよりは、未知の体験への好奇心が勝ってしまった。

ていうか、俺も正直よく分からなくなってた。これって例えば、いいエロビデオがあるから一緒に見ようぜってのとどこがどのくらい違うことなんだ?彼女とやらも、仮に知ったとして、気にするのかしないのか?
いや、さすがにイヤはイヤか。
だけど女とされるよりはきっと何かが「深刻でない」んだろう。そう察しはついた。
そして宮原にとってもそれは同じ。




服を脱いだ途端、最初にふざけて相手が訊いた。

「アナルとかも、試してみる?」
「入れるだけがセックスじゃないだろ。だいたいてめえに掘られてたまるか。」

初体験なくせにさもわかってそうな顔して鼻で笑ってやった。虚勢を張った。
でも向こうも多分本気でそこまでやる気は無かった。
目的は「ライト」なお遊び。ちょっとさわり合いっこしました、程度の。



「何か変な感じだ。」

カーテンを閉めた薄暗い部屋でベットに腰掛けて、俺に先端を舐められながら、宮原は肩をすくめてちょっと居心地悪そうに笑った。自分から誘ったくせにな。
ちょっと無理して奥までくわえ込むと、自分の長い前髪が視界の邪魔をする。片手で髪を押さえて続けようとしたら相手の手が伸びて、指で毛並を梳くように撫でた。お前、髪長いよな、と囁く声。
さっきより苦しい体制で、俺は目線をあげる。
宮原が俺を見下ろしたまますっきりとした一重の目を細めた。いつもしてるメガネを外してるからどこか見慣れない感じ。俺を見ながら少しずつ切なげに眉根が寄せられ、笑みが消える。
ヤツが両手の指で俺の前髪をかきあげ、地肌まで指を潜らせるようにしたのを感じた。
そのまま頭を抱え込むようにして、少し強引に引き寄せられる。
何も見えなくなって、荒くなった呼吸音と濡れた音だけになる。だんだん顎が疲れてくるけど、相手の手が離れないのでそのまま続ける。
最後に思い切り強く吸ったら、う、と喉の奥で短く小さい悲鳴のような声をあげ、イった。




呑み込まずに、まずい、と即座にテュッシュに出す。額の汗をぬぐいながらヤツが横からのぞき込んだ。

「どんな味?」

唾液と精液で濡れた俺の唇を人差し指でぬぐい、そのまま口に持っていったのには驚いた。

「うぇっ、ホントだ。」

「お前、自分のよく舐めれるな。気持ち悪くねえの?」

「いや、気持ち悪いよ。でも何事も経験だろ?」

続けて、フェラチオは初めてだと言った。彼女にはまだ頼んだことがなかったらしい。


この味だけはきっと一生好きになれないと顔をしかめたくせに、その後すぐに俺にもやってくれた。
うまかった。女を知ってる分の手際の良さか、素質の違いだかは知らないが、経験値じゃ変わらないはずの俺より多分よっぽど堂に入ってたと思う。

なのに何故だか俺はいけなかった。ダサい話だが多分俺の方が緊張してたんだ。相手がマジメに励んでるからちょっと悪いなとも感じたけど、どうにもうまくいかなかった。気持ちはすごくよかったんだが。





そういうわけで、多分ありがちな青い初体験。

その後も宮原とは別に普通の友達だ。バカやって騒いだ後は元通り。何も起きねえよ。

今日もあいつは彼女と仲良く肩を並べて帰って行った。俺はといえば模試の数学であいつに勝って嬉しい。
平穏無事な日々。



だが一つだけ、残った後遺症がある。

学校の水飲み場や、低いところにあるロッカーから物を取ろうとしてかがむとき、じゃまになる前髪を押さえる。
そのたびにあの指の感触を思い出すんだ。

変な話、セックスよりよく覚えている。
快感の記憶は遠くなったのに、今でも気配が鮮やかに蘇る。

思い出しては、つい一人放課後の教室で、夕陽を眺めてみたりするんだ。
ガラにもなく感傷。
しかもそれで気分は悪くないから始末に終えない。


恋愛向きじゃ、ないはずなのにな。







END



続きを読んでもいいぞとお考えの方は「Second Time」もあわせてどうぞ。


究極ツンデレっていうか、無理してドライにふるまうみたいな美鶴が書いてみたかったので試しに書きました。誰?って感じになってますが。
それにしてもこれじゃ、結構宮原のことが好きそうだ。亘頑張れ。自分が書くと明るい学園生活にならないのは色々申し訳ないです。


+すいません、ちょっと誤字脱字訂正しましたm(_)m(2007/12/2)

+ちょっと気になったので遅まきながら書いておくと、「男も女も似たようなもん」と言ってるので、ミツルはバイ設定ということで。
性別にこだわらないエロ、愛はどっちかつうとバイのもんです。ゲイ、ビアンやヘテロの方々はむちゃくちゃこだわるもんね。
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