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雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

ヱヴァンゲリヲンQをみました
こないだヱヴァンゲリヲンQ見ました。
で、感想というか思ったこと書きます。なお、もう趣味100%でカヲル中心の内容で他が見えてません。
ネタバレも少しだけ含みますのでOKな方だけ続きからどうぞ↓
旧エヴァ、貞エヴァのどれと比べても、Qではカヲルとシンジが対等な感じになっていた感じがしました。

旧エヴァで「裏切ったな!父さんと同じに僕を裏切ったんだ!」と叫ぶシンジは親子関係(それも欠落の多い)以上の関係を充分に知らない子どもで、対するカヲルは超然としていて、明らかに二人の関係は対等ではなかった。また、カヲルの人外っぷりも極まっていて、風呂場で口説くときとか、ああこりゃ明らかにリリンのシンジに「侵入」を試みてるなって雰囲気でしたね。
貞版の方は、今度は人間がわかってない子どもみたいなカヲルに、ある程度は世の中をわかってるシンジがあきれたり怒ったりしてましたよね。感情面でも結局惚れてたのはカヲルの方だし。唯一カヲルが優越してたのは身体能力とゼーレから来たことによる情報量だけで、そのギャップが切なかった。

それに対して、新劇のシンジは一応レイと心を通わせていて、同年代の少女とのコミュニケーションができることになっている。だからカヲルのアプローチにもただ受け身じゃない。自分で判断してカヲルに同意しているし、最後なんて躊躇するカヲルを押し切って突き進んでしまいすらする。
もちろん、途中でシンジがいかにも使徒っぽいカヲルの様子(シンジに付けられた電子首輪をあっさり解錠したり、シンジは機密服が必要な空気の薄い場所に普通の顔でいるなど)に違和感を示さないのはおかしいと思ったし、「だまされてる!だまされてるよ!」とマルチ商法にはまってく子羊を見るな気もしました。でもあとから考えると、あれは使徒としてのカヲルをシンジがあっさり受け入れていたということにもなるのかな。

旧作ではカヲルは素性を隠して近づいて、人間のふりをして強引に心に忍び込み、最後は「父さんのように裏切った」。
だけどQではカヲルはそのままの自分を見せて、シンジに受け入れられて、彼を裏切ることなく自分が犠牲になることができたということなのでしょうか。
(穿った見方をすれば、「二本の違う槍」を用いることを提案したカヲルの考えが本当に善意に基づいていたのかまで疑うことも出来るが、それはとりあえず置いておく。)
しかもシンジは、二人でタンデムして乗ったエヴァの他に、レイ(のようなコピー)のエヴァも同じ場所に来ることが気に入らなさそうだったりするなど、嫉妬する様子すら見せる。おかしいくらい二人の世界で、しかもカヲルは旧エヴァでリリンについてはしっかり学習済みといわんばかりの(おまけに14年経ってるし)自然なアプローチ。実に心憎いというか悲しいというか…。
そもそもカヲルの視点からだけ見てみれば、旧エヴァから更に序、破、Qと十数年越しの逢瀬というわけで、これなんのピュアラブストーリー。もう号泣しそうです。

きわめつけは最後、「初めての想定外」にカヲルの弱さが見えるようなところがよかったです。一人の個としてシンジに対峙して、希望の言葉(内容忘れたけど)を残そうとして文字通り飛び散ってしまったあたりが残酷すぎる天使のテーゼでもう…(TдT)

なるべく近いうちにもう一回観たいです…(つД`)


あと、感傷を吹き飛ばすくらい、Qのゼーレは同性カプ…いえ、コンビばかりでウハウハですごかったです。
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