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雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

ハンタ読みました
表紙だった歓びとあと…キルアが……一コマ目から既に良かった…(〃▽〃)キャー♪

以下ちょっとだけネタバレ
実は前の2,3回分くらいが超多忙期に当たってて読んでないので、作戦の全貌は理解してません。
なのでゴンキル部分だけ。

振り返りもせず前を見つめてゴンが言う。
「ピトーはあそこ(左塔)にいる 行こう」
ここで、
(それはどっちの?
――問いたい衝動をかろうじてキルアは抱え込んだ)

とナレーションが入り、この「それはどっちの?」はどういう意味だ?という議論が既に始まっているようで。
私も、二、三回話を飛ばしてるだけあって、今でもよくわかってません。
最初見たときは深読みしすぎて、「それは『行こう』と『逝こう』どっちの『イコウ』だ?」の意味かしらなんて思ったけど、ゴンの性格からしてそれはないw(あと日本語の普通の使用からしてもあまりないですね)。
ここはやはり「ピトーのもとへ戦いに行こう」と「(王と他の蟻を引き離すという)任務はとりあえず成功したみたいだからから行こう(行く先は不明)」どっちのつもなんだ?という意図を問う質問なんでしょうね。
さもなくば、「ピトーを倒すための戦いに行こう」か「会長達のためにピトーを足止めしに行こう(倒すことは考えない)」のどっちだ、という意味としている説もありますね。

しかしいずれにせよ、あれですね。
どうやら、キルアはやはりこの期に及んでも、ゴンにはついていくしかないという発想から抜け切れていない。
つまり、問うことでゴンの意図(=ピトーと戦いたい)が明らかになるのを恐れ、しかもそうなったら、ゴンを説得することは出来ないと最初から思いこんでいる。

今の力量ではピトーと戦えば恐らくゴンは死ぬ。だから戦って欲しくない。

第三者からみればこのキルアの気持ちも、ゴンがカイトのことを思うのと同程度に尊重されるべき要求だし、そもそも感情に駆られて無謀な戦いに突き進む彼の方向性は戦略としてだいぶ間違っている。(確かに今までも同じ無謀さで上手く切り抜けてはきたわけだけど、それはひとえにゴンがWJ漫画の主人公なおかげですから。)
おまけにキルアはもともとカイトとは縁もゆかりもないことを考えれば、それで親友を巻き込まんばかりの勢いなゴンは基本的に迷惑な人。

しかし、キルアはどうやらまるでそう思えないらしい。「(ゴンの気持ちを)聞いてしまったらもう止められない」とのたまう始末。
気持ちを「ぶちまけて」、ぶつかってみれば相手の考えを変えることも出来るかもしれないのに、相手への配慮が先に立って何もせず、ただただ背中を追いかけるだけ。


ああああ。すこし前にイカルゴのために後ろを振り返った回のとき「ついにキルアの精神的自立が…?!」とか書いたけど、前言撤回。あなたやっぱり自立できていないわ。依然として、精神的DV旦那の奴隷よ。


……ま、ヤヲイ的には面白いからそれならそれでいいけど。

当分楽しませてもらいましょう。
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コメント

1. 無題

ああああ!キルアのあのセリフはそういう意味だったのですね・・・!すごく納得しました!今後の展開が楽しみです(^^)

2. 無題

 はじめまして。最近ゴンキルに転んだ者です。
キルアってほんと、慎ましい奥さんのようですね。従順っていうか。ゴンが好きでたまらないからなのでしょうが・・。
 ゴンはキルアがついてこないなんて考えもしない様子で、走り去っているし。

3. 無題

元々キルアが率先して立てた作戦であり
その心配が低レベルだ、任務以外考えるなと
ゴンに散々言い聞かせて、
前もって立てた作戦通りにナックルもシュートもゴンも
ハンターとして覚悟を決めて参加しているのにキルアは関係ないのにゴンが迷惑、
DV夫について行くしかないって一体どういう事なんですか?
本気で理解不能です。

4. 無題

>しばさん
確かに、今後の展開は目が離せないですね^^
今回もすっかりやられてしまいました(笑
次号が待ち遠しすぎる。

>ゆゆさん
どうも、いらっしゃいませ~^^
「慎ましい奥さん」に不覚にも萌えてしまいました(笑
ゴンへの愛…ですよね。もう、こりゃ。
そして、ゴンったら「キルアもくる?」「どうしようか?」とか相談する気がミジンコもない見事な走りっぷりすね。確かに…。

5. 無題

>ももさん
コメントありがとうございます。
えっと「本気で理解不能です」の理解不能なのが何なのかちょっとよくわからなかったのですが(それこそ「どっちの?」(笑))、これは「サキオの記事が言っていることが理解不能」の意味でしょうか。それとも「ゴンの行動が理解不能」でしょうか??
とりあえず前者だと仮定してレスします。
私の解釈は以下の通りです。ピトー打倒と蟻の討伐は似ているようで目的がずれるわけですよね。前者は私怨の問題であり、後者こそがキルア達の遂行している任務です。
私の情報に欠落があったらそれこそ指摘していただきたいのですが、王を護衛軍から引き離した段階で、ゴンキルの任務はひとまず終了したのではないですか?ピトーを倒すことまでは任務じゃないですよね(だって無理だし)。
で、仮にそうだとすると、任務が終わったのに私怨による報復の遂行(ピトーとの戦闘)を示唆するゴンの態度はピュアに感情的な「逸脱行為」でしかないよね、と指摘したわけです。そしてゴンの私怨はキルアと直接関係はないですから、それで「迷惑」と表現しました。

ちなみに、ひょっとして、と思ったので誤解を避けるために書きますと、私はゴン大好きですよ。全体としてのゴンへの印象は「青いなあ、フフフ、かわいいやつめ」と「こういうやつっているけど、一緒に仕事すると困るんだよなあ」の二つですね(つまり、ゴンのハンターとしてのプロ意識については私、かなり疑問を持っています。まだまだコドモだから遊んだり感情に流されたりする年頃だよね、という感じ)。言い換えれば、トガシさんはある種の人格類型をたいへん上手に描いておいでです。
精神的DV云々は言葉のあやなのであまり真剣に取らないで欲しいですが、キルアの献身ぶりが時々危ない(ようにみえる)のでついそう言いたくなっちゃうんですよね~w

…ということで、少しは何かがクリアーになりましたでしょうか?

6. 無題

回答ありがとうございます。
どうもいまいち私怨による報復とか逸脱行為とかが
納得行かないのですが
ナックルとシュートとモラウは王から引き離した後もずっと
戦ってますよね。
あと少なくとも読み返してもモラウ達やゴン達はVS護衛軍まで作戦に入っていたと思うのですが。
ネテロもゴンにピトーの居場所を指し示したように
そこまで言われる程逸脱行為なんですか?
あとゴンの行動は正確には報復行為ではなく
一番の目的はゴンの独白にもある通り
「カイトを元に戻す事」だと思います。
可能かどうかはともかく少なくともゴンはそう思い込んでいたので。
あとキルアも突入するまでは率先して参加してたし
ゴンは一度も強制も頼みもしてないし
むしろ「あいつはオレ一人でやる」って言ってましたよね。
自分の感情が許せないのか自分だけで他を巻き込みたくないという気持ちがあるのかはわかりませんが。
キルアが作戦任務無視してイカルゴを助けに行って
遅れてきても一言も責めないし訝しがらないし
ゴンは何一つ強制も頼りにもしてないと思うのですが。
キルアがゴンについてきてるのは
突入前に皆で作戦立ててキルアも率先して
そう言う事になったのとナックルシュートと同様に
キルアも納得して望んでの事なんではないですか?
それなのにキルアと直接関係ないのに迷惑、DVとは
どういうことなのかなと思いました。

7. 無題

>ナックルとシュートとモラウは王から引き離した後もずっと
>戦ってますよね。
>あと少なくとも読み返してもモラウ達やゴン達はVS護衛軍まで作戦に入っていた
>と思うのですが。

まあ、そこは解釈の問題ですね。
そもそもトガシさんの原作が複数の読みを許すように構築されていて、そこがネット上での議論を呼ぶところでもあるし、面白さでもあると思います。
ナックル+シュートが戦っているのは、引き離した後も戦わざるを得ない状況にあるからだと私は解釈していました。
ゴンキルが任務としてVS護衛軍を考えていた可能性は私も考えています。ただしその場合も「ゴンVSピトー」(つまり一騎打ち)を優先するのと、一部の議論にあるように、「治療の終わったピトーを王の所に行かせないように戦う」のとは大分戦い方が違ってくるでしょう。

>ネテロもゴンにピトーの居場所を指し示したように
>そこまで言われる程逸脱行為なんですか?

私の方は、ネテロがゴンの「一騎打ち願望」、すなわち情の論理を理解していたからだろうと考えました。つまり、ネテロが血気盛んな若いのに対して、「まあ、やってもいいよ」と人情味ある態度を示したという解釈です。
情の論理という言い方が微妙ならば「ある種の武士道」と表現してもいいですが。
で、武士道を貫くことが、作戦遂行のための効率性と相いれないパターンもあるわけで。

>あとゴンの行動は正確には報復行為ではなく
>一番の目的はゴンの独白にもある通り
>「カイトを元に戻す事」だと思います。

そりゃ元に戻したいことでしょうねえ。
ここは確かに私の方の表現が少し冷たいものになっていますし、ももさんにとって「報復」か「恩人を元に戻す」かが違う意味を持つというのは理解します。
ただ、私が「私怨」という言葉で言いたかったのは「個人の情が入っている」ということです。「元に戻す」にせよ「報復」にせよ、作戦の冷静な遂行というラインからするとちょっと外れてるという意味ではあまり変わりません。人情としては理解できますけどね…。
もちろん、登場人物が非合理で冷静じゃない行動をしてくれた方が漫画としては面白いんですよ?そしてゴンは私の期待に違わず、とても面白い動きをしてくれています。

ところでひとつ疑問なのですが、あのひと、ピトー戦った後でどうやってカイトを元に戻す気でいるんでしたっけ…?
目から光が消えちゃって、ピトーと戦う気満々なのはいいけど、その後のことどう考えてるんでしょう…。

>むしろ「あいつはオレ一人でやる」って言ってましたよね。

そういいながら、側にいるキルアに「ピトーはあそこにいる 行こう」となるのが微妙だよね、という話でもあるわけです。言葉通りに捉えれば矛盾してますよね。
「ここからは俺一人で行くから、キルアはここに残ってていいよ」とはならないわけで。
それはつまり、「俺一人でやる」「だけどキルアは一緒に来ることが前提」「そしてキルアはゴンがそう思っていることを疑わないし異議申し立てをする気もない」ということかなと私は思ったわけです。つまりキルアはゴンの願望を完全に内面化しているし、ゴンはそれで当然のように振る舞う。
そこがゴン様ね…!という話を私はしているわけです。

>それなのにキルアと直接関係ないのに迷惑、DVとは
>どういうことなのかなと思いました。

話の流れから察するに、この表現がももさんの感情をいささか傷つけたのでしょうか?だとしたらそれは私の意図ではありませんでしたので、残念なことと思います。

あくまでもこれは個人の解釈の問題なので、私は私の解釈、ももさんにはももさんの解釈があり、それが相容れないものなのは仕方がないと思います。
私は「迷惑、精神的DV(もちろん比喩的にですよ!)」という表現が当てはまるようなキャラとしてゴンを捉え、その上で大変いいキャラだと考えています。連載のかなり最初の方からそう感じていました。
突然語りますが、愛と暴力ってかなり入り交じってしまいやすいものだと思ったことはありませんか。もちろん、物理的な意味というより、精神的な意味でです。ゴンの人との接し方、コミュニケーションは全体的に力強く、他者への信頼に満ちていて、同時に非常に強引なところがあります。それがときどき、ある種の暴力にも似ていると私は感じることがあるのです。それは単純に人を傷つけるとか、悪いとかいう意味ではなく、場合によってはその暴力の中に居る者にとって、非常に甘美で、恍惚感をさえ感じさせるようなものかもしれないとも思っています。
要は、簡単に言えば、「ゴンってなんか黒いよな。でもそこが人を惹き付けるよね。」という印象をもっているわけです。もちろん、そう思わない人がいることも理解した上でのことです。


というわけで、ももさんに何か確固たるゴンのイメージがあるように、私にも私なりの解釈があり、これまでの議論の結果、それを修正するには至りませんでした。

それは別にももさんの言うことが納得できないとかいう話ではなく、もともと原作が多様な解釈を許す以上、必然的な結果だと思います。
ここはお互いを尊重しあって引き分けとしませんか?

8. 無題

丁寧な回答ありがとうございます。
ゴンの独白の「カイト もうすぐだよ オレが必ず必ず元に戻すから あいつを倒して」というのは
ナックルの「カイトはピトーの念能力に操られている」という台詞に起因するものだと思い「カイト待ってて すぐに戻す」というようにとにかくピトーから解放しなければと思っているんだと思いました。ゴンがカイトが一度死んだ事を認識しているか
ナックルの「カイト自身の念は封じてある」という台詞から
ピトーから解放さえすればこれから治療して何とかなると思っているかはまだわからない所ですが。
少なくともゴンな最大の目的はカイトの解放であって報復は二の次だと思います。

ゴンがキルアを待っていて「行こう」と言ったのは
「ピトーはオレ一人でやる」と言ったもののその後の皆との作戦でピトーはゴンとキルア担当になっているのと
キルア自身がそう望んで参加した事をゴンなりに尊重して待っていたのかなと思いました。
クラピカの復讐も心ではクラピカの心体を心配してもう戦って欲しくないなと思いながらクラピカの意思を尊重して口に出しては一度も止めなかったように。

ゴンが「黒い」というのは世間一般の善悪に捕われず
自分の中のいい事悪い事の自分ルールにそっているとこからかなと思います。
でもゴンはキルアがついてくる事に少なくとも
強制もしてないし強い信頼はあるのかもしれませんが
例えばキルアが今後参加しなくても一切責めないでしょうし
キルアは別離フラグ立ってますが仮に「やりたい事できたから
イカルゴと一緒に旅に出る じゃーなゴン」となっても
ゴンは承諾して決して追わないだろうし
キルアの意思を尊重しない事もないとおもうのですよ。

個人的な勝手なる解釈の違いといえばそれまでなのですが。

9. 無題

いや、「個人的な勝手なる解釈」とは思わないですよ。
もともとある作品というのは無限の読みを許すものですから。

とりあえず、ここまで突き詰めて互いの解釈を比較したおかげで、ももさん(ですよね?名前が入ってないんで)と私の相違点もよく分かりました。
基本的に、原作にある情報だけでは結論のでないような点において、全く違う意見を持っているのだと思います。

例えば、「世間一般の善悪に捕らわれず」の点は私も同意しますが、私の方では「それが第三者的な視点からして、暴力的な効果を及ぼす事もある(=大変危うい)」という解釈になっています。
そして「キルアが今後参加しなくても一切責めない」も同意しますし、別に「ゴンがキルアの意思を尊重してない」とも思ってないです。キルアが意思を表明すればきっと尊重するのでしょう。だけど、実際にはキルアはゴンと衝突しようとしない。

私が気になるし、個人的に面白いと感じてしまうのはこの最後の点で、つまり「現状ではキルアが主張しない状態になっていて、しかもゴンがそれを当然のように捉えているようにみえる」もしくは「キルアが自分の意思をゴンと衝突するものとして提示しない状態になっている(=ゴンの欲望を内面化している)ようにみえる」あたりです。
ここまで微妙な人間関係を細かく描く少年漫画って割と珍しいと感じていて(統計とった訳じゃないですが)、そこについ関心がいってしまいます。

対して、ももさんにとって、この辺は多分あまりポイントではなくて、私の視界に入っていないような別のポイントが大事なのでしょう。

要は、同じモノを見ていても、読者によって関心の持ち方がすごく変わってくる。
そして、それぞれが全く違うことを言い合って、意見を提示し合うのは、読者としては別に勝手でも何でもなくて、当然の権利だし、お互いの意見の押し付け合いにならない限りにおいて、本質的には楽しい作業だと思いますよ。

その意味で、ももさんとの議論は面白かったです。
(ちょっと個人的に目の前にやるべき仕事があるのの現実逃避していたというところはありますが…)

それでは。

10. 無題

 ももさんとのコメント興味深かったです。
だいぶ日が経ってしまいましたが。
多分、キルアファンの視点から見ると、キルアの行動って、勝手にやっているのかもしれないけど、すごく切ないんですよねぇ。
 ゴンをピトーと戦わせたら死ぬかもしれない。キルアにとって唯一のひかりを失うかもしれない。でも止めることもできない。声に出すこともできない。ただ見つめるだけで。
 なんかその関係性、一方的な力関係(ゴンはキルア以外にも大切なものがたくさんあって、でもキルアはそうじゃない)が、精神的DV夫と妻っていう表現につながってくるのかなと思います。(ジョークまじりだけどね)
でもきっとキルアは、ゴンと一緒に行った先の未来がどんなに怖くても、ついて行かないって選択肢は取れないんだろうな。

11. 無題

>ももさん

遅ればせのレスすいません

コメントありがとうございます

そう、そうなんですよ!
いや~、私が長々とまどろっこしい言い方をして書いたことをすっきりとまとめていただいたなあという感じです。

キルアの行動って…「自分の意思で勝手にやっている」ことが「ゴンのためにやっている」こととがあまり差がない感じになっちゃってて、そこが見てると切ないんですよね~…
他に大事なものもあまりなさそうだしで…

それも「表に出ない努力」みたいな感じで頑張るもんだから(読者にはもちろんわかるわけですが)なおさら(涙

いや~これからどうなっても、確かにキルアはこんな感じなんですかねえ。
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