"漫画・アニメ・映画批評"カテゴリーの記事一覧
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三日ほどかけて、風と木の詩を読破してしまいました…
(「遅まきながら」が最近多いですけどw)
…いや、すごい。重かった…
ぶっちゃけ、私は竹宮恵子を萩尾望都と比べて「やや軽めでエンターテイメント寄り」と捉えていたんだけど、ちょっと見方を変えた。
以下、ネタバレも含むんで隠します。PR -
ちょっと前に、宮部みゆきさんの『今夜は眠れない』(1992)を読
みました。
最近出た角川文庫版の表紙が私の好きな志村貴子さんっていう事情も
あったんですが。
中学一年生の男の子二人が事件を解決という、いわゆるジョブナイルミ
ステリです。
もとは1992年(15年前…!)に書かれてるわけですが、
ちょっと面白かったのは、ブレイブストーリーに出てきたのと同じキー
ワードが出てきたこと。
・「幸せなお子様」
・「いちばん速く駆けるものが必ずしも勝つわけではなく、勝っている
ように見えるものが必ずしも勝者ではない」
それと、主人公の雅男くんの家庭はある事件により両親が離婚の危機を
迎えるのですが、それが起きるのが夏休み前。
ブレと構成がちょっと似てますね。問題が起きる→夏休みという非日常
な時間で非日常の出来事が展開→日常への帰還と何らかの解決
経緯と結末はぜんっぜん違うけど。
雅男くんの親友で、ホームズなみに賢い島崎くんというのが出てくるん
ですが、彼のキャラに「芦川+宮原」を感じた。芦川を明るくし
て、宮原から人の良さを取ったような感じ。
っていうかこんな中学生いないよw
個人的に感慨深かったのは、1992年って、もう15年も前な
んだな~ということ。
最初は志村さんの絵をみてたから、古くても2000年くらいの話か
なと思って(それでも10年近く前なわけだが)読んでたんです
よ。でも途中から、言葉遣いが一部微妙に古いし(今なら「キレる」と
いうところを「ぷっつん」と言ってたり)、雅男のお母さんの雰囲気、
特に若い頃の回想編とかが妙に時代がかってるから、あれれ?と思い始
めて…それで92年って気づいた。
…いや、ぶっちゃけ、私の親なんかと同じくらいの年ってだけなんです
けどね!
今の状況が一段落ついたら続編も買って読みたいなあ。 -
フランスで2008年2月にブレイブストーリーが映画上映されるようです。
フランス語版公式サイトを見つけました。
http://www.bravestory-lefilm.com/
ちょっと表示に時間かかりますが、トップページではフランス語吹き替え版の予告編が試聴できます。ワタルの声はかわいい。芦川は…うーん、どうだろう。
「Goodies」で壁紙なんかがダウンロードできるのはおいしい。
「Jeux」はゲームコーナーです。でも、すっごい子供向けってかんじなので期待はしないように。
なお、日本語オリジナル音声版の予告編もあって、それはこちらでみれます
http://www.youtube.com/v/fkG1PSuwp7s&rel=1
面白いことに、吹き替え版では大幅に話が変えられているようです。
いかにも「子供向け」な公式サイトで解ったんですが、芦川美鶴のキャラ紹介が、「悲劇的にも両親と妹、アヤの命を奪った自動車事故により孤児になった少年」(Il est orphelin suite a un accident de voitures qui a tragiquement emporte ses parents et sa petite soeur Aya)となってるんです。
オリジナル音声、日本語版の方はそのままだと思いたいですが…ひょっとして字幕の意味をいじったりするのでしょうか。
フランスで日本アニメを見る場合、基本的に「子供=吹き替え版」「大人=オリジナル音声」となるので、それを信じて大人のためにはまともな訳がついていると思いたい…
*
追記:
ついでに宮部さんの原作も一気に仏訳されて1月あたりから刊行開始らしい。
子供向けには内容どうなるんだろ…? -
志村貴子さんの『敷居の住人』というマンガがありまして。全七巻。
これ、すっごい好きです。
こないだ思い出してちょろっと読んだらハマって読み返しちゃって。
なんていうか、一言で上手く説明できない物語なのですが…
いわゆる日常マンガ、まったりとヘタレた登場人物達が出てきて、悲喜こもごもの日常を送るという感じです。設定には登校拒否とかいじめとか色々出てきて悲惨になりそうなのにならない不思議な味わいの話。
…っていうのは、「一般向け」の解説で、実は私このマンガ、ぶっちゃけ「男女ものヤヲイ」の一種じゃないかと考えてたりします。だから萌えまくった。
主人公は高校生男子(冒頭では中学生)なんですけど、これがすっごい受けなんです。わかりやすく攻受あるわけじゃないんですけどね、主人公がいい感じに女子(複数)に翻弄されてるんですよ。それも単に誘惑されてるとかではなく、かといって奴隷でもない。何かじゃれてる感じで、お互いあしらったり牽制したりしながら淡々と日々が過ぎていく。
しかも主人公、いい具合にツンデレかつヘタレ。お前いーかげんにしろよ、とかいいながら、気づいたら家に入り浸ってる登校拒否少女にカレー作ってあげちゃうわ、恋愛の悩みを延々と聞いてあげちゃうわ。はたまたノリでつきあう羽目になった女子に情が移り、そのとたん振られて泣き、そのまま拾った猫を連れて放浪の旅に出てしまう、etc.。
もう一つ面白いのは、その主人公が「将来の夢も何の展望もない、変化しようとかいう意欲がまるでない」(ただしどこか非常に達観したところもある)子だというあたりかな。お母さん中卒水商売の母子家庭で、だから家事はうまくて、「俺、主夫とか向いてそう…」とか言いながら、まったりと高校卒業してフリーターになるんですよ。少年マンガでこれ珍しい。
でもこのマンガ、女性よりは男性に人気があるらしいんですよね。掲載誌がコミックビームっていう少年向け(?)マイナー誌だったこともあるんだろうけど…
実際、私にとっては「こんな男子の出てくるマンガが読みたかった!」状態だったんですが、弟(当時リアル高校生)が読んだら「これいいね( ・∀・)」となり、しばらくハマってた。主人公に共感できるらしい。ネットで検索かけてもこういう読者結構いるみたいです。それも私よりはちょっと若いくらいの男子世代。
そういわれてみれば私も、主人公男子には「こういう子が身近にいたら」という気持ちだけでなく「うんうん、わかるよこの気持ち!」をすごく感じました。(…実際、女の子に振り回される感じがリアルってのもあったけど。あと逆に自分がこれやったな、というのも。因果は巡りめぐります…)
対して、私と同年代かそれより上の友人男性ではまだあまり「ハマった」という意見を聞かないかけど…どうなんだろ?
まあ、独特のノリのマンガなんで、性格的に合わない人はいるみたい。 -
関西から帰ってきて、あれよあれよという間にもう週末が間近…
はやすぎ。
寿命が来たのか、先週にはうちの部屋で今が盛りとばかりにはびこっていた羽の生えた小さい生きものたちはすっかり飛ばなくなりました。
でも油断するとまた次世代が出てくるから早くゴミを捨てよう(←ていうか捨てろよ)
全然話変わるけど昨日、息抜きにナウシカのCD聞いてて気まぐれにネット検索したら、昔庵野さんがクシャナを使って戦記物アニメを作りたいってラブコール送ったことがあるという記事が出てきた(宮崎駿さんの対談記事だからほんとうでしょう)。宮崎さんは断ったらしい。
そういやナウシカ原作漫画版の方で、クシャナのお母さんが政敵に毒をもられて頭がおかしくなり、人形を娘だと思いこんで可愛がるってシーンがありますね。
エヴァのアスカのネタってあそこからきたのかーと今頃気づいた。
庵野版クシャナ=アスカならシンジは庵野版ナウシカ…?(冗談です) -
むかし「雲のように風のように」というアニメをみて心に残ってました。
1990年に放映されたアニメです。酒見賢一の『後宮小説』を原作に、ジブリの近藤勝也さん(『魔女の宅急便』なども担当)がキャラデザインをしています。
公式ページはこちら。
http://pierrot.jp/title/kumokaze/
私はそこに出てくる紅葉というサブキャラがすごいすきでした。
で、今日公式サイトみてたら、紅葉には部分的にアヤナミとイメージかぶるところがあるって気づいた…
似てる点:
寡黙
色素薄い
シャープな顔立ちと前下がりの髪型
冷めてる感じ
もちろん違うところも大きいんですけどね。
ちなみに、この話の原作小説にはその紅葉が妻問婚を行う母系制の少数民族出身という設定があって、心に残ってました。
今でも存在する中国雲南省モソ(摩梭)族の風習などをモデルにした設定です。
こちらのページによると、
ttp://www2.ttcn.ne.jp/~orie/yunnan2000J.htm
モソ族ではまず、家の財産は全て女性が継ぐ。
娘は大人になったら他の家族と別の所に寝て、男性が通ってくるのを待つ。気が向けば毎日違う男性を受け入れてもいい。男性の側も同時に複数の女性に通ってもいい。男女双方の側ともに、嫉妬は恥ずべきこととして認識されている。
子供が出来たらその子は家の子供として育ち、躾は娘の兄弟(つまり子供の叔父さん達)が担う。つまり男は自分の子供はあまり育てないが、姪や甥の面倒はみなければならない。夜にはそれぞれ他の家の女性の所に通うのだが昼間は生家で過ごし、姪や甥の面倒を見ながら自分の母親や姉妹(つまり次の家長)とずっと暮らすという人生。母親が死んだらその財産は娘が継ぐ。
ただ、政府はこの風習を廃して今の結婚制度を押しつけたがっているようです。
あとこれは上記のページとは別のところで読んだ話ですが、妻問い婚を逆手にとって女性に売春をさせるようそそのかす外部の業者などもいるようです。
それでも誇りを持ってモソ族は自分達のやり方を貫いているのだとも。
…って、アヤナミと全然関係ない話になったw -
今日ついに、ようやく、Sさんとヱヴァ映画を見に行きました…!
いや~なんていって良いのか…感無量。
ネタバレにならない範囲でフィーリングだけの感想をたれながすと、
機械カコイイ
電線とケーブル、立ち並ぶビルディング、3DCGと二次元テクスチャの絶妙な融合…悶えた。
リツコさんの仕事姿萌えた。
非常勤助手あたりで良いから一緒に働きたくなった。
それはアニメ版でも漫画版でも知らなかった感情。
ケンスケの表情がイキイキしててなかなかいいじゃないかと思った。
さり気ない眼差しやら、メガネをいじる仕草がイイ。
シンジは色気がパワーアップ。思い出すだけでたまらん。
これから再び拝むため、Youtubeで予告編見に行ってしまうだろう。
だけど、何と言っても、どうにもならなかったのはやはり
……渚カヲルの破壊力。
ネタバレがあったにも関わらず、予告編でごく一部はみていたにも関わらず、あっさりと突破されました。
映画スクリーンに彼の顔が出た途端(←これくらい言ってもいいよね?)、となりの席にいた男性(二十歳前後、少なくともLOKではない)が「はっ」と息をのむ音がした。
カヲルパワーを思いしった瞬間だった…
*
映画の後は渋谷で飲みました。
相変わらず濃いトークで楽しかったです。特にあの映画の後ですから…w
ありがとうございました~(´∀`) -
今日つい、ドラえもん一時間スペシャルをみてしまった。
声優さんが変わってから(もう随分前だよね)、まともに見るのは二回目くらいなんですが…
なんか、ドラえもんのキャラ、変わってません?
前はなんかもっとこう…理知的な口うるさいおばさんみたいな印象があったんですが、新しい声だと妙にかわいげある癒し系キャラに見えてきて…心なしか脚本もノリが違うような。
っていうか、今回のストーリー展開、完璧にドラが姫でしたしね。
以下、ネタばれしますけど…
ドラえもん、誘拐されるんですが、多少は抵抗したけど捕獲される。そこまではいい。
でもその後脱出を試みるも、拘束具を切ろうとふんばってみて、2,3秒後に速攻で諦めるというヘタレぶりを発揮。
そしてのび太が…のび太が…男の子キャラしてるんですけど…!
ドラえもんを助けなきゃ!とか叫んだり、率先して敵のいる場所に突進してったり。…ま、その横でドラミも同じくらい勇敢(しかもすごい有能)ではあったんですが。
でもね、のび太の声がね、叫ぶときとかなんかヒーロー入ってるんですよ。それもショタ系異世界アドベンチャーものって感じ(←それ何かを見過ぎ)
泣いたり叫んだり、苦悩するときは腕に顔を突っ伏して、あの前髪がちゃんとぐしゃぐしゃに乱れたりするんですよ…台風にすらそよがないヘルメットヘアだと思っていたのに…!
そしてドラえもんとの涙の対面、抱き合う二人。嗚呼なんて美しい友情…
泣きじゃくるドラは相変わらず何だか愛らしい。
やばい…のび太+ドラが萌えキャラに見えてきた…!
それと対照的に落ち着いてしまったのがしずちゃんの印象かなあ。
実は前回見たとき、もっとやばかったのはしずちゃんの声だったんでした。
若く透き通った声音に、初恋はさくらんぼの甘酸っぱい味が…な気分になりそうな気がしたんですが、今回聞いたら、前の声優さんのしゃべり方をすごく意識した発声になってて印象が違った。良くも悪くも前と差を感じなくなってしまいました。
なお、ジャイアン&スネ夫がさりげなくボディタッチ多いのにもびっくりしました。
これは先に横で見ていた弟が反応してたので、多分私の見間違いじゃない。