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明け方に、夢を見た。
ゴンがこちらに背中を向けてキッチンの流しに立ち、横のミトさんと話してる。
俺は側のダイニングテーブルに座って、少し離れたところからそれを見てる。
二人が何を話しているのかは聞こえない。
無声映画のように、音が無い。
ただ、夕陽のような光だけが周囲に満ちていて、後ろ姿の輪郭がにじんでいた。
座ったまま、動けなかった。
立ち上がって数歩踏み出せば届く距離なのに、光が半透明の膜になって、楽しそうな二人と俺を遮っていた。
ああ、あそこには行けないんだな、それだけが何故かわかっていた。
だから黙って見てた。
沈み行く太陽の最後の煌めきがどんどんまぶしくなって、寂しさが空気を満たした。
だけど不思議と心は穏やかだった。
本当に、静かな気持ちだった。
いつかあいつと見た、晴れた日の凪いだ海のように。
ゴンがこちらに背中を向けてキッチンの流しに立ち、横のミトさんと話してる。
俺は側のダイニングテーブルに座って、少し離れたところからそれを見てる。
二人が何を話しているのかは聞こえない。
無声映画のように、音が無い。
ただ、夕陽のような光だけが周囲に満ちていて、後ろ姿の輪郭がにじんでいた。
座ったまま、動けなかった。
立ち上がって数歩踏み出せば届く距離なのに、光が半透明の膜になって、楽しそうな二人と俺を遮っていた。
ああ、あそこには行けないんだな、それだけが何故かわかっていた。
だから黙って見てた。
沈み行く太陽の最後の煌めきがどんどんまぶしくなって、寂しさが空気を満たした。
だけど不思議と心は穏やかだった。
本当に、静かな気持ちだった。
いつかあいつと見た、晴れた日の凪いだ海のように。
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