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久しぶりにWJハンタ感想です。338話のです。
ネタバレ有りなのでコミック派の方はスルーしてください。
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ネタバレ有りなのでコミック派の方はスルーしてください。
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最近、アニメを見だしたこともあってハンタ熱が戻ってきてたんですが、ここ二、三週間の展開に、うーん、ってなってます…。
幽白の最後の方を思い出してしまって。
既に掲示板でも話題になってますけど、アルカの能力が結局ほんとうにキルアにとっては何でもありなの?ってあたりにもひっかかるし。
そして338話で「オレもこいつを一生かけて守る覚悟が出来たから」ときた。
え、キルアあなたほんとにそれでいいの?という…
これがすごいパワーを手に入れた「代償」で、「一生自由になれない」ということなのかなと思えなくもないけど、ならばその辺ごまかさないでちゃんと描いて欲しいな。
そしてアルカの方は「しばらく独り占めしたら解放します」とか言ってるんですよね。どういう意味なんだろう。
てか、この子はこんなに社交能力あったのか。幽閉されて精神年齢は幼児かなと思ってたから、ちょっとコワかった。
絵が荒れてるのはまあ仕方ないにしても、ゴンとキルアの別れ方の微妙さも気になりましたねー
ピトー戦であんだけシリアスに少女漫画のような描写をやっておいて、再開したらえらいあっさり「じゃ、またな」。ただし二人ともお互いの見ないところでの表情は切なげだという…。
いろいろ落差が激しいせいで、逆にすごいキルアは根に持ってるんじゃないかとか(ゴンのために何度か死にかけてるわけだし)、だから笑いにごまかして、もうゴンと安全な距離を取るしか出来なかったって事なのかと思っちゃうくらいでした。
ちょうどうまいこと、自分がいないとまともに生きていけない妹の存在が出来たし。
いうなれば、別れたあとで用事があって再会した元恋人同士の会話をみたような読後感でしたね…。
(でもって根に持ってる側がわざと新しい恋人の紹介をするとか)
アルカとの関係について言えば、正直、キルアがこうなるまでの心理の動きはリアルって言えばリアルだなと思いますね。
キルアって、家族から自由になりたくて家を出たはずだったわけだけど、結局、人間関係においてかなりつよい束縛がないといられないタイプ(やたら友達の定義や仲間の定義にもこだわるし)。
外に出て見つけたのがまず「ゴンの目的を助ける」「ゴンを守る」で、それも自分の命を削ってやってしまう。それも、「キルアじゃなければだめ」なんてゴンに言われると更に喜んでやってしまう(GI編)。
しかしその図式が、カイトのときにはくずれて、キルアはもう求めてもらえなかった。キルア自身の方は針を抜いて前よりゴンに奉仕できる状態になってたんだけど、ゴンは自分一人で突き進んでしまった。
実際、ピトー戦の、最後の光の中でキルアは棄てられたのだろうと思う。というかゴンは全部棄てて死へと突き進んでいった。自分の命も、父親に会うという夢も。
自分を置いて走っていってしまったゴンのかわりをキルアはアルカの中に見いだした。絶対に自分がいないと生きていけない妹の側にいることに、存在意義を見いだしてしまった。
ゴンとアルカ、二人の顔が結構同系列なので、見てるこっちは余計そう感じてしまうわけで…
そして再開したゴンとキルアはもう深い会話は交わさない。
楽しそうに表面上のやりとりはして、あっさり別れる…
こう考えると、HxHって、本質的には喪失の物語なんじゃないだろうか?という気がしてしまいました。
まず、最初にみた夢は失われる。ゴンは自分の力でなしにジンに会うことになった。会おうとする努力を復讐でフイにしかけたのを、他人に生き返らせてもらって、かろうじて形の上で叶っただけ。
一度傷ついた関係はそう簡単に元に戻らない。ゴンとキルアは結局もとどおりに旅を出来ない。それは二人の道が元から違うから、いずれくる瞬間だったのかもしれないけど、でも、たとえば「オレも医者になろうかな」のような展開になるのとではだいぶ印象が違う。
そしてとどめ。キルアは家族から結局逃れられない。「暗殺屋」として家族に縛られるよりは、妹のお世話という方がポジティヴ要素を含むかもしれないけど、でも、どう考えても、あの最終兵器のようなアルカ=ナニカを連れ出すことで、より深く家族のしがらみの中に囚われることになりそう…。
うーん、まだ考えまとまらないけど、要は、この展開はとことん少年漫画の枠組みに対するアイロニーなのかなって気がしてきてるんですよね。
最初は、絵の荒さを見て「適当に描いたのか?」とがっかりしたし、キルアもゴンもキャラがぶれてる気がしたんだけど、よくよく考えると、妙なリアリティはあるなと。
人生って、問題を解決して大人になってくようなビジョンで語られるけど、実際にはそれが自分の力による解決でないのにそう思いこんでいたり、または最初の問題をこじらせているのに自分で気づいてなかったりということも結構あるんだろうと思うんですね。ただそういうのを敢えて描く物語が、特に少年漫画には少ないだけで。
そういうわけで、ハンタは少年が素直に何かを手に入れたり問題解決したりして大きくなっていく話じゃなくて、最初の夢が変質してしまったり、何かを失ったり、新たな問題を抱え込んだりしながら大きくなっていく話なのかなって思いました。
考えすぎだろうか。
幽白の最後の方を思い出してしまって。
既に掲示板でも話題になってますけど、アルカの能力が結局ほんとうにキルアにとっては何でもありなの?ってあたりにもひっかかるし。
そして338話で「オレもこいつを一生かけて守る覚悟が出来たから」ときた。
え、キルアあなたほんとにそれでいいの?という…
これがすごいパワーを手に入れた「代償」で、「一生自由になれない」ということなのかなと思えなくもないけど、ならばその辺ごまかさないでちゃんと描いて欲しいな。
そしてアルカの方は「しばらく独り占めしたら解放します」とか言ってるんですよね。どういう意味なんだろう。
てか、この子はこんなに社交能力あったのか。幽閉されて精神年齢は幼児かなと思ってたから、ちょっとコワかった。
絵が荒れてるのはまあ仕方ないにしても、ゴンとキルアの別れ方の微妙さも気になりましたねー
ピトー戦であんだけシリアスに少女漫画のような描写をやっておいて、再開したらえらいあっさり「じゃ、またな」。ただし二人ともお互いの見ないところでの表情は切なげだという…。
いろいろ落差が激しいせいで、逆にすごいキルアは根に持ってるんじゃないかとか(ゴンのために何度か死にかけてるわけだし)、だから笑いにごまかして、もうゴンと安全な距離を取るしか出来なかったって事なのかと思っちゃうくらいでした。
ちょうどうまいこと、自分がいないとまともに生きていけない妹の存在が出来たし。
いうなれば、別れたあとで用事があって再会した元恋人同士の会話をみたような読後感でしたね…。
(でもって根に持ってる側がわざと新しい恋人の紹介をするとか)
アルカとの関係について言えば、正直、キルアがこうなるまでの心理の動きはリアルって言えばリアルだなと思いますね。
キルアって、家族から自由になりたくて家を出たはずだったわけだけど、結局、人間関係においてかなりつよい束縛がないといられないタイプ(やたら友達の定義や仲間の定義にもこだわるし)。
外に出て見つけたのがまず「ゴンの目的を助ける」「ゴンを守る」で、それも自分の命を削ってやってしまう。それも、「キルアじゃなければだめ」なんてゴンに言われると更に喜んでやってしまう(GI編)。
しかしその図式が、カイトのときにはくずれて、キルアはもう求めてもらえなかった。キルア自身の方は針を抜いて前よりゴンに奉仕できる状態になってたんだけど、ゴンは自分一人で突き進んでしまった。
実際、ピトー戦の、最後の光の中でキルアは棄てられたのだろうと思う。というかゴンは全部棄てて死へと突き進んでいった。自分の命も、父親に会うという夢も。
自分を置いて走っていってしまったゴンのかわりをキルアはアルカの中に見いだした。絶対に自分がいないと生きていけない妹の側にいることに、存在意義を見いだしてしまった。
ゴンとアルカ、二人の顔が結構同系列なので、見てるこっちは余計そう感じてしまうわけで…
そして再開したゴンとキルアはもう深い会話は交わさない。
楽しそうに表面上のやりとりはして、あっさり別れる…
こう考えると、HxHって、本質的には喪失の物語なんじゃないだろうか?という気がしてしまいました。
まず、最初にみた夢は失われる。ゴンは自分の力でなしにジンに会うことになった。会おうとする努力を復讐でフイにしかけたのを、他人に生き返らせてもらって、かろうじて形の上で叶っただけ。
一度傷ついた関係はそう簡単に元に戻らない。ゴンとキルアは結局もとどおりに旅を出来ない。それは二人の道が元から違うから、いずれくる瞬間だったのかもしれないけど、でも、たとえば「オレも医者になろうかな」のような展開になるのとではだいぶ印象が違う。
そしてとどめ。キルアは家族から結局逃れられない。「暗殺屋」として家族に縛られるよりは、妹のお世話という方がポジティヴ要素を含むかもしれないけど、でも、どう考えても、あの最終兵器のようなアルカ=ナニカを連れ出すことで、より深く家族のしがらみの中に囚われることになりそう…。
うーん、まだ考えまとまらないけど、要は、この展開はとことん少年漫画の枠組みに対するアイロニーなのかなって気がしてきてるんですよね。
最初は、絵の荒さを見て「適当に描いたのか?」とがっかりしたし、キルアもゴンもキャラがぶれてる気がしたんだけど、よくよく考えると、妙なリアリティはあるなと。
人生って、問題を解決して大人になってくようなビジョンで語られるけど、実際にはそれが自分の力による解決でないのにそう思いこんでいたり、または最初の問題をこじらせているのに自分で気づいてなかったりということも結構あるんだろうと思うんですね。ただそういうのを敢えて描く物語が、特に少年漫画には少ないだけで。
そういうわけで、ハンタは少年が素直に何かを手に入れたり問題解決したりして大きくなっていく話じゃなくて、最初の夢が変質してしまったり、何かを失ったり、新たな問題を抱え込んだりしながら大きくなっていく話なのかなって思いました。
考えすぎだろうか。
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