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仏に行く機会があったので、ブレイブストーリーを見てきました。
既に公開から一ヶ月が経っているので、パリ市内での公開映画館は3つしか残っていませんでした。
私が行った映画館はImage d'ailleurs(住所:21 rue de la Clef 75005 Paris)といういわゆるミニシアターで、それもアジアとかアフリカとか外国の文芸映画に強いところでした。そうか、ブレイブは東洋系文芸アニメ映画のくくりなんだ?と改めてちょっとびっくり。
私が見た回は字幕版、夕方17時30分の回をみたのですが、金曜日だったこともあってか三〜四人くらいしかいませんでした…。それもみんな大人。
だけど文芸系の映画館だから多分それでいいんです(と弁護してみる)。だってあそこ多分、政府から援助でてると思う(芸術系の機関は結構色々援助受けてるんで)。
入場料が6ユーロだったし(普通の館は9ユーロくらいとる)、何より最初にコマーシャルが一切ありませんでした。だから遅刻していったら最初の部分見逃した。
以下、こっそり撮影。
ご存じトリアンカ病院のシーンです。画面下に仏語字幕。
最後のシーンです。「三谷、どうして…」字幕版ではそのままMitaniとWataru、AshikawaとMitsuruの呼び分けがなされていました。
なお、前にフランス語版公式サイトのあらすじ説明(いかにも子供向け)をみたとき、芦川の過去が全然違う話になっていたので、字幕版の翻訳がどうなっているのか勝手に心配していたのですが、字幕版はちゃんと大人向けでした。
「一家心中」(suicide familiale)という言葉が出てきて、父親が母親とその「愛人」(amant)、二歳の娘を道連れにしたという、むしろ日本語版よりもわかりやすい訳になってました。日本語版は「(母親の)友人の男性」でしたよね。
今回は見てませんが、公式サイトの内容から察するに、吹き替え版の内容はきっと実質上子供向けで「家族を交通事故でなくした」という話に作り替えられているのでしょう。
翻訳で多少残念だったところは「お人好し」とかの言葉が生きていなかったことでしょうか。仕方ないんだけど場面によって別の言葉になっちゃうんですよね。
「お人好しは引っ込んでろ」→「首を突っ込むな」(表現はne t'y mele pas…だったかな)
「(ワタルに抱きかかえられながら)どうしようもないお人好しだな ワタルは」→「どうしようもない泣き虫だ」(pleurnichard=泣き虫という言葉が使われてた)
あと、「現世」(うつしよ)が"le monde du Reflet"となっており、このRefletは、例えば風景が鏡や水面に映り込こむこと、映り込んだものを意味するので、まるで現実世界が何かの映しであるようなニュアンスを与える訳語になっていました。一瞬誤訳かなと思ったのですが、よく考えると原作の設定には合っています。
というか、この訳を見たおかげで、日本語の「現世」が単なる現実世界ではなく、「うつしよ」=「映し+世」であるということ、つまり「現」という漢字の意味と「うつし」という音の意味が二重に合わさった語となっていることに今更ながら気づきました。逆に言えば、仏語訳ではこの「現実世界」の意味は捨ててしまったと取ることも出来ます。
いずれにせよ、なかなか味わい深い表現です。
先程行ったように観客は私も入れて三人だったのですが、そのうちの一人がエンドロールが終わるまでずっと静かに画面を見ていたのがちょっと嬉しかった(笑
きっとアニメをこよなく愛する人なのでしょうと勝手に推測。
映画館の前はこんな感じです。昼間に撮影すれば良かったのですが、遅刻で急いでたから映画見終わってとっぷり日も暮れてから撮るはめに。左側にブレイブのポスターがあるの…見えますよね?
ついでにその周りの街も撮影。雰囲気のある地区です。
私が行った映画館はImage d'ailleurs(住所:21 rue de la Clef 75005 Paris)といういわゆるミニシアターで、それもアジアとかアフリカとか外国の文芸映画に強いところでした。そうか、ブレイブは東洋系文芸アニメ映画のくくりなんだ?と改めてちょっとびっくり。
私が見た回は字幕版、夕方17時30分の回をみたのですが、金曜日だったこともあってか三〜四人くらいしかいませんでした…。それもみんな大人。
だけど文芸系の映画館だから多分それでいいんです(と弁護してみる)。だってあそこ多分、政府から援助でてると思う(芸術系の機関は結構色々援助受けてるんで)。
入場料が6ユーロだったし(普通の館は9ユーロくらいとる)、何より最初にコマーシャルが一切ありませんでした。だから遅刻していったら最初の部分見逃した。
以下、こっそり撮影。
ご存じトリアンカ病院のシーンです。画面下に仏語字幕。
最後のシーンです。「三谷、どうして…」字幕版ではそのままMitaniとWataru、AshikawaとMitsuruの呼び分けがなされていました。
なお、前にフランス語版公式サイトのあらすじ説明(いかにも子供向け)をみたとき、芦川の過去が全然違う話になっていたので、字幕版の翻訳がどうなっているのか勝手に心配していたのですが、字幕版はちゃんと大人向けでした。
「一家心中」(suicide familiale)という言葉が出てきて、父親が母親とその「愛人」(amant)、二歳の娘を道連れにしたという、むしろ日本語版よりもわかりやすい訳になってました。日本語版は「(母親の)友人の男性」でしたよね。
今回は見てませんが、公式サイトの内容から察するに、吹き替え版の内容はきっと実質上子供向けで「家族を交通事故でなくした」という話に作り替えられているのでしょう。
翻訳で多少残念だったところは「お人好し」とかの言葉が生きていなかったことでしょうか。仕方ないんだけど場面によって別の言葉になっちゃうんですよね。
「お人好しは引っ込んでろ」→「首を突っ込むな」(表現はne t'y mele pas…だったかな)
「(ワタルに抱きかかえられながら)どうしようもないお人好しだな ワタルは」→「どうしようもない泣き虫だ」(pleurnichard=泣き虫という言葉が使われてた)
あと、「現世」(うつしよ)が"le monde du Reflet"となっており、このRefletは、例えば風景が鏡や水面に映り込こむこと、映り込んだものを意味するので、まるで現実世界が何かの映しであるようなニュアンスを与える訳語になっていました。一瞬誤訳かなと思ったのですが、よく考えると原作の設定には合っています。
というか、この訳を見たおかげで、日本語の「現世」が単なる現実世界ではなく、「うつしよ」=「映し+世」であるということ、つまり「現」という漢字の意味と「うつし」という音の意味が二重に合わさった語となっていることに今更ながら気づきました。逆に言えば、仏語訳ではこの「現実世界」の意味は捨ててしまったと取ることも出来ます。
いずれにせよ、なかなか味わい深い表現です。
先程行ったように観客は私も入れて三人だったのですが、そのうちの一人がエンドロールが終わるまでずっと静かに画面を見ていたのがちょっと嬉しかった(笑
きっとアニメをこよなく愛する人なのでしょうと勝手に推測。
映画館の前はこんな感じです。昼間に撮影すれば良かったのですが、遅刻で急いでたから映画見終わってとっぷり日も暮れてから撮るはめに。左側にブレイブのポスターがあるの…見えますよね?
ついでにその周りの街も撮影。雰囲気のある地区です。
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