汚れた手 汚れた手(キルビス妄想)あんたがあの子を追いかけるの、なんでだか知ってるよ。自分にないものを埋めてくれるような気がするんだろ。ほら、またそういう風に笑う。目を合わせずに、口の端だけ微かにゆがめるように馬鹿な子だね。汚れていない手なぞないって、何度いったらわかるんだい?ほらご覧。例えば、あんたとあたし。さして変わりないだろ。みんな同じさ。…ダメなのかい?どうして、あの子が特別なんて思うのさ。そんなにまぶしそうな目をして。え、ババァにはわからないって?言うね…。(まあ、その通りかもしれないわさ)何?寂しいのかい?(気まぐれに、長い髪をたぐりよせた。その気になれば速攻かわせるくせに、平気でなされるままになってる。見かけばかり少女のような頬をして、ひどく冷めた流し目で俺を一瞥。あり得ねえこいつ。ババァのくせに。至近距離に唇。思わず顔を背けた。甘ったるい香りがした。男のとは違う。急に、ゴンの傍らにいた華奢な影を思い出した。幼なじみとかいってたっけ?背格好が似てるんだ。)だめだね、あんた。あしらいってものをわかっちゃいない。自分から誘っておいて、急に手を引くもんじゃないよ。斜め横顔で考え込んでる。額をこづいたら、黙ってなされるがまま。これだから、あんたってやつは。【言い訳】ビスケの口調、ちょっとうまく出来てるか怪しいです…。今、彼女の出てる巻が手元に無いんで。 PR