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Nothing for Nothing

Evenの続きだったりします…。またもやばっちりマチフェイです。今度はフェイ視点。




夕刻だった。

暇つぶしに、休憩室代わりに使われている小部屋に入るとマチがいた。いつもは高く結っている髪を、珍しく下ろしている。

それを見て突如、数日前の夜の記憶が蘇ってぞくりときた。
乱れ散らばる、長い髪。
あれから日常の忙しさに埋没していて、殆ど忘れていたのに。

女は読書灯の側で何やら熱心に読んでいた。一瞬だけこちらをみて、ああ、と言ったけれどそれだけで特に言葉もかけない。そういえばあの日以来、まともに話した記憶はなかった。

それは思い返せば些細なアクシデントのような出来事だった。
ふとしたはずみに、誘われて寝た。少し話してそれぞれ自分の部屋に戻り次の日起きて会ったらまた元通りよそよそしかった。その後大きい仕事が入って忙しくなって忘れた。
本当にそれだけで、今更、蒸し返すでもないことだった。

一晩の相手にはもともと不自由してなかったし、むしろ始終顔を突き合わせる相手とその種の関わりは避けた方が懸命とすら考えていたはずだったからだ。

だけど、日没も終わりに近づいた部屋の薄暗さや、二人きりでいること、女の髪型だとか、些細な偶然の条件が揃ったせいだろう。
変な気まぐれが起きた。

テレビを見たい振りをして、マチのいる側のソファーに近づく。

「隣座ていいか。」

声をかけても向こうは淡々としていて、どうぞ、と一瞥だけしてまた本に目を戻した。
人間一人分くらいの間隔はあけて座り、まずはリモコンでテレビのスイッチを入れる。拾ってきたガラクタを改造したやつだから、砂嵐がひどくて色もおかしい。
適当な番組を探し、腕を組んでソファーにもたれかかった。
テレビに集中している振りをしながら女の方を盗み見ると、番組の音をうるさいと思う様子もなく、まだ熱心に本を読んでいる。いや、単にそう見せかけているのかもしれなかいがわからなかった。



数分が過ぎ、心を決めた。

そっと手を伸ばす。長く肩に垂れた髪を一房とった。
ぴくりと反応して女がこっちを見る。

「何。」

「ホコリがついてたね。」

「ああ…ありがとう。」

もちろん嘘。そのまま、手入れのよい艶やかな毛先を指で弄ぶ。

「何してんのよ。」

「こないだは、楽しかたよ。」

「……。」

「良かたら今度、お返しがしたいね。」

パタンと本を閉じる音がした。
そして、素っ気ない口調で、悪いけど、と続く。

「…あの時は、あたしの方がどうかしてた。」

「そうか。」

「だから、あれは無しにして忘れて。その手を離して。」

淡々と言い放ち、目線を反らし顔を背ける。
平静を装い堅く結ばれた唇。
だけど、実力行使でこちらの手を払いのけようとはしていない。こいつになら、出来ないわけでもないのに。
そこに迷いを見て取った。
だから押してみる。

「それは難しいね。今日はワタシの方が、どうかしてるから。」

マチの双眸が再び自分を捉える。じっと見つめ返すと、いつもの強気な女には珍しい、当惑に近い表情が現れた。一瞬、補食欲、とでも呼びたくなるほどの強い衝動が沸き上がるのを押さえる。

そのまま相手が動かないのをいい事に、少しずつつるつるとした長い髪に指を絡ませ、ゆっくりと櫛ですくように撫でる。肩に散らばる豊かなその艶を指先で確かめながら、細くなり消えていく毛先まで流れを辿る。

「やめてよ。」
尖った声。しかしどこか弱々しい。
「ハハ、やめるわけないね。」

そして、お前の髪は本当に綺麗だ、と言ってみた。向こうには取って付けたように聞こえたかもしれないが一応は本心だった。
マチは眉間にしわを寄せ、自分の方を睨んでいるが動かない。次の行動を決めかねているようだった。数日前、薄暗い部屋で有無を言わせず自分を押し倒した女とはまるで別人のようで、愉快になる。

更に少し身を寄せると、膝に置かれた二つの手が躊躇いながらぴくりと動いた。
相手が抗うことを予測し、自分も動きを止める。

しかしその気配はなく、浮き上がった手は膝に下ろされた。
まるで何かを諦めたかのように。


勝った、と思った。


肩口から先の髪だけをすいていた手を更に上にずらし、後頭部へとのばす。まずは髪の上から、次に地肌の体温が感じられるところまでそっと指を入れてかき撫でる。豊かな髪の重みが手にまとわりつき、ふわりと微かに良い香りがした。

女の表情に浮かぶ葛藤は消えない。
だが、悩ましげに眉をひそめながらも、ついにうつむいて瞳を閉じた。
唇から漏れたのは押し殺したような吐息。


それを合図に、その身体を抱き寄せ頭に自分の頬を寄せた。







不思議な感覚。


まずは征服感から他愛もない歓びがこみ上げた。
でも次に、頭の中の冷めた部分が矛盾を告げるのだった。

征服、何を?
…と。

どのみち、肉体的な面では既に全てが済んでいるし(それも向こうのお陰で)、だからといって別にとりたてこの女の心が欲しいなどと思った記憶もない。
(…だいいち、自分と同じ蜘蛛のこいつが、人並みにそんなものを持っているのかも怪しい。)

要するに、失うものもなければ、得るものも最初から何もないのだった。



だがそんな冷笑的な認識を抱えつつも、愛想のない女の体温を傍らに感じているのは悪い気分じゃない。

この女といい自分といい、人間とは奇妙なものだ、と思った。

そして、ひとまずこの後どうしようか、とぼんやり考えた。



そのときだ。
「おい、集合だ!集まるぞ!」
フィンクスの声が廊下から聞こえてきた。

夢から覚めたように、はっと二人身を離した。
また、何事もなかったような顔をして。



END

※ この続きのお話はHP本体の方にあります。こちらです。


書き終わって読んで大笑い…というか、なんかこういうヤらない話ってどうしてこんなにエロいというかこっ恥ずかしいんでしょう。(←死)
ていうかフェイお前何者状態だし。

それにしても嗚呼、マチ…(*´Д`)。すげぇ萌え…。
…なにげにフィンクスお邪魔虫状態だけど。

ちなみに、脳内設定的にはこの話は大分前、フェイがもう少し若くて青かった頃ということにしてあったり、する(少なくともうちのHPのフェイカルの時点よりは)。んでもって、フィンクスはフィンクスで多分、何か他の若い悩みがあったりするのでしょう。それこそパクとか。カルトに至っては兄ちゃんとまだお城にいるはずです。そしてゴンはくじら島。嗚呼妄想無限大。

ダメだ、馬鹿すぎる自分…orz
すいません、マチフェイ一人祭り状態続いています…。さっき「マチフェイ」でググったら、このJunkブログがいきなり上位にきて引いた…。やっぱ少ないのかな。というか、普通のサイト様は多分、検索よけをかけていらっしゃるのでしょうね。もぉ、自分一体何を書いているんだろう。


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Even

【注意】この雑文は性描写を含みます。しかもいきなり、マチフェイです。そしてマチ→団長片思い前提というどうしようもなさ。苦手な方はお戻りください。




どうしてこの男と寝る気になったのか、自分でもわけがわからない。

煮詰まってた。
精神的に荒れてた。
バイブレータ代わり、要はそう言う事。

でもそれにしたって、よりによって何故こいつを。



出会った最初から思っていた。
そりが合わない。

異質な価値観。
大事にしているものがまるで違う。

同じ土地で育ち、
同じ人に導かれてここにいるというのに、
何故こうも違うのか。





「マチはワタシが嫌いと思てたね。」

見上げる切れ長の瞳が冷たく光ってる。

覆いかぶさっていたのはあたしの方だった。
腕力では向こうの方が上だけどそんなのは関係ない。

「は、単純な男だね。自分とヤる女はみんな自分のこと好きとでも…思ってんの?」

男は答えない。ただ低く嗤い声をたて、横を向き目を閉じた。枕に散らばる黒い髪。

裸電球の淡い光に、仰向けになった彼の滑らかな筋肉の隆起が浮かび上がる。自分と同じくらいの小柄な、だけど違う仕組の身体。蜘蛛の入れ墨は見えない。下半身は衣服に包まれていたから。
あたしはといえば服を完全に着たままで、男を見下ろしていた。

それにしてもこいつはとんでもなかった。気まぐれに誘ったのは確かにこっちだけど、促されるままに上半身だけ脱いで、あとはお好きにどうぞ、とばかりに身を委ね自分からは見事に指一本動かそうとしない。
ここまで横着だと、あっぱれとしか言う他無い。

そのくせ黒い布地をまさぐってみると、立派に身体は準備ができてる。手がかからないというか、ちゃっかりしてるというか。

無造作に衣服をずり下げ、露出したそれに唇を這わせ、舐めた。
腕を置いた相手の太ももが緊張し、呼吸が微妙に乱れたのをいい気味と思ったけど、後は機械的に作業に没頭する。

ほどほどに相手の息があがったころを見計らって唇を放し、下着だけ脱いだ。
冷たい濡れた感覚が糸を引く。
好意も親しみも無い男の性器を弄んだ、たったそれだけで最低限はちゃんと潤うあたしの身体。
お互いなんて便利に出来てるんだろう。所詮は動物なんだ。一人そう考えてちょっと可笑しくなる。

あてがって、躊躇わず根元まで一息に挿れた。

ふう、と吐息ともつかぬ声を先に漏らしたのは男の方。
あたしは応えずに、深く息を吐いて只目を閉じる。

気持がいい、というにはまだ少し違和感が先になったような感覚で、身体の中心が微妙に軋んだ。奥まで詰め込んで少し窮屈になった感じに、奥歯を軽く食いしばる。
とりあえずもっと身体をほぐさなきゃ、そう思いゆっくりと動き始めようとした。そのとき、

「マチ、」

ふと呼ばれて目を開けるのと同時に、男の手が伸びてきてあたしの頭を引き寄せようとする。

「何。」

「先にこうする方が多分、もと気持いいね。」

ああ、そうか。
自然な動きに身を委ねた。

唇と唇が重なり目を閉じたとき、そういえばこの部屋に入ってから、一度もこいつの名前を呼んでなかったと気づいた。



舌が絡まる。
体温で少しずつ溶けていく。
ぎこちなかったリズムが少しずつ同調する。
服の上から強く胸をもまれ、下から突き上げられて初めて声が出た。

乱れた髪が、額に張り付くのも構わず、叫ぶ。
もう目を見開く気が起こらなくなる。


ひたすら感覚が全身を貫くに任せる。
体位を変えて、こんどは男があたしの上に乗って思い切り揺さぶっても変わらず視界を閉ざし続ける。

どうだ、好いか、と耳元に囁く声も無視し、ただ呻く。



だって、うるさい。

言葉なんて、喋らないで。
だいたいあんたが喋るとろくな事無いんだから。
話し合いでわかりあったことなんて、一度たりとも無かった。

答えの無いのを勝手に肯定と捉えればいい。
あんたが一人で盛り上がれば、あたしも適当に楽しめる。



そう、気持いい。たとえ意志で何一つ通じ合ってなくても、今、これだけはすごく好い。


よすぎて、誰といるとか、何をしてるとか、考える気もなくなるくらい。




(…刹那、闇に浮かんだ映像。)
(愛しいあの人の、横顔。)
(でもすぐに、紛れて消えた。)






あたしがイッたのを見届けて、男は器用にあたしの腹の上に出した。
生暖かい迸りにはっと目を見開いた瞬間、覗き込むような姿勢の彼と目が合った。

互いに肩で息をしたまま数秒だけ見つめ合い、先に向こうがふう、と額の汗を拭い、横を向いた。


夢から覚めたような気分のあたしの目の前で、男はといえばまるで何かの任務からようやく解放されたような眼差し。

ああそうか、と気づく。

あたしが目を閉じてる間、あんたはずっとあたしを見ていたんだ。
あたしは、あんたといることなんて忘れて喘いでいたというのに、
あんたときたら、視界から片時もあたしを追い払えずひたすら挑み続けてたんだね。

ご丁寧に反応を伺い、動きを調節して、それってまるで労働。


「ご苦労さま。」


思わずこんな台詞が出た。
相手は虚をつかれたような顔をして、細い目を見開いた。


だけどその後すぐに、
「それはお互い様ね」
といってにやりと笑うのだった。
楽しげに、まるで、他愛無い悪戯を楽しんだガキのような快活さで。

童顔がさらに幼く見えて、あたしは少しだけどきりとした。




フェイタン。
くされ縁だけでつながってる、ただの同僚。

価値観合わない。
話通じない。
ひょっとして明日には殺したくなるかもしれない。





だけどこの日ほんの一瞬だけ、あたしは、
目の前にいるこいつの存在に感謝した。



END



突然夜中に思いついて、勢いで書いてしまた…。マチの台詞回しとか、ビミョーにいいかげんだし…。つうか別人かな。Junkということで許して頂きたいです。
個人的に、マチはかなり堅くて脆い系というか、無理して無理して、でも頑張って攻めキャラ張っちゃう姉さん系という妄想に萌えをみとります。脳内妄想では、腹黒い受キャラ代表のカルトたんとS極N極関係(SMではなくて←誰も訊いてないって)



なお、個人的には外出しよりゴム派…ゲフン。

【追記】
おかしいところがあったので修正しました。
どうも、個人的にはこの組み合わせ結構ツボにはまったみたい…我ながらびっくり(笑

ちなみに、昔どこかでみたキルアマチというのもあり(どっちかというとマチは誘い受)、これもけっこーキたのを覚えてる(←死)

つうかそう、つまりはマチ萌え、初めてキター。