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無理矢理「カヲルぽい」分類にしたけど…ちょっとウソ。まぁ、彼のような外観の子が演じてるという設定で(←蹴
駅のトイレで着替えて、コインロッカーに制服を押し込めた。
待ち合わせは7時、よく行くCD屋の洋楽のコーナーで待ち合わせ。
エスカレーターで街へと降りていく。
携帯を取り出してメールを見る。確認する顔写真。
上目遣いにちょっと苦しい笑顔の、見知らぬ人。
闇に光るディスプレイ、じっと見つめてたら画面が暗くなった。
目を閉じて深呼吸を一つ。
目の前に広がる雑踏。
踏み出したその瞬間から、夜が始まった。PR -
「下がって下がって。」
真昼の広場は慌ただしかった。
「何?」
「殺人事件だってさ。」
「えー、マジで。」
詰めかけるマスメディア、張り巡らされたテープ、警官と検死官達。
その一角にある豪華なホテルで遺体が発見されたのは午前10時。
被害者は財界でも名のある大富豪だった。この国の政府要人と会談に来ていたところを殺害されたのだった。
「あのホテルって、守衛とかいるんだろ?従業員の仕業かな。」
「まずいよね。こんなことあって、客来なくなるんじゃない?」
俺は見てた。最前列で、見てた。そしたら、
「はいはい、下がって。下がって。」
ひょろ長い顔した警官にぐっと押しのけられて、ちょっとムカついたから睨んでやった。
「こら、乱暴だぞ、子供が居るじゃないか。」
その後ろから更に、低く落ちついた声が聞こえた。
こいつらのボスだな。
「あ、警部。はい。」
制服じゃなく背広を着たおっさんの前で、ひょろ長野郎がかしこまる。
小物は眼中に入れず、俺はそいつをじっと見た。
広い肩幅、厚い胸板。適度な年輪を刻んだ、だがまだ若々しい容貌。
そして、褐色の肌。
南の方から来た移民の子孫とすぐにわかった。ここまで上り詰めた奴を見るのは、この国では珍しい。大抵は場末のスラムに押し込められて、掃除夫かさもなきゃ失業、よくて麻薬売人くらいしか仕事ないって言われてるからだ。
偏見と差別に耐えて、のし上がったんだね。
いい学校も出てそうだ。
そして、何より有無を言わせぬ風格がある。
はは、かっこいいじゃん。
正義の味方ってか。
でもおっさん、悪いな。今回ばかりはこの事件迷宮入りだよ。
だって、そいつ、
…俺が殺したんだもの。
*
お昼ご飯の後片付けしながら、ラジオを聞いてた。
ミトさんが何となく音楽が欲しいって、いつものお気に入りの局をつけてそのままになってたんだ。
お皿を運んで、ミトさんが洗って、俺が白い大きな布巾でふいてテーブルに重ねる。
そのとき、のんびりとした音楽が不意に途切れ、ニュースが始まった。
きょうみないや、と思ってチャンネルを変えようとしたら、
「…国の首都中心部、歴史的な高級ホテルで猟奇的殺人事件が起きました。」
「被害者は世界的にも有名なロートキンデグループの総帥…」
「遺体は胸部に穴があいており、検死の結果から心臓が完全に取り除かれていることがわかりました。現場から凶器らしきものは見つかっていません」
「犯人は未だ見つかっておらず逃走中です。世界で最も治安のいい都市の高級ホテルで起きたこの猟奇的犯罪に、世界中の関心が集まっています。」
海の向こう、遠い外国の話だった。
「やだ、気持悪い。心臓を取るって…。すごい話ね。」
「…うん。」
「外国はやっぱり物騒ね。」
「うん…。」
「…どうしたの?ゴン。」
「どういうことを考えるのかな。」
「え?」
「犯人は心臓をとるとき、何を考えてたんだろ、って思って。」
*
真昼の陽光の中、俺はそいつを見上げていた。
男は俺の側に立ったままチョコレート色の額にうっすらを汗を浮かべ、横の部下に歯切れのいい口調でてきぱきと指示を伝えている。
知ってるか、おっさん。
俺がぶっ殺したそいつ、極右につながってたんだぜ。
あんたやあんたの同胞みたいなやつら、この国から全員追い出しちまいたいって思ってるやつらに金出してたんだ。次の選挙で勝ってくれるようにってさ。
裏の事情に通じてれば誰でも一度は聞いた事あるネタ。
そのくらいあんたも知ってんだろ。
だけど仕事だもんな。
殺しの犯人捕まえる方が警官にとっちゃ大事。
仕方ないよな。
俺もそう。これ、仕事だからさ。
何つっても、プロだからさ。
(今回の依頼は当然極右云々と無関係だけどね。)
ふと、男が俺の視線に気づいてこちらを向いた。
そして少しだけ微笑んだ。
まるっきり俺をガキ扱いして、何の警戒心もない笑みを向けやがったんだ。
口元からのぞいた整った歯並びが白くて、黒い目が俺を映してた。
急に、太陽を眩しく感じたのは何故だろう?
俺は思わず目を伏せた。 -
Evenの続きだったりします…。またもやばっちりマチフェイです。今度はフェイ視点。
夕刻だった。
暇つぶしに、休憩室代わりに使われている小部屋に入るとマチがいた。いつもは高く結っている髪を、珍しく下ろしている。
それを見て突如、数日前の夜の記憶が蘇ってぞくりときた。
乱れ散らばる、長い髪。
あれから日常の忙しさに埋没していて、殆ど忘れていたのに。
女は読書灯の側で何やら熱心に読んでいた。一瞬だけこちらをみて、ああ、と言ったけれどそれだけで特に言葉もかけない。そういえばあの日以来、まともに話した記憶はなかった。
それは思い返せば些細なアクシデントのような出来事だった。
ふとしたはずみに、誘われて寝た。少し話してそれぞれ自分の部屋に戻り次の日起きて会ったらまた元通りよそよそしかった。その後大きい仕事が入って忙しくなって忘れた。
本当にそれだけで、今更、蒸し返すでもないことだった。
一晩の相手にはもともと不自由してなかったし、むしろ始終顔を突き合わせる相手とその種の関わりは避けた方が懸命とすら考えていたはずだったからだ。
だけど、日没も終わりに近づいた部屋の薄暗さや、二人きりでいること、女の髪型だとか、些細な偶然の条件が揃ったせいだろう。
変な気まぐれが起きた。
テレビを見たい振りをして、マチのいる側のソファーに近づく。
「隣座ていいか。」
声をかけても向こうは淡々としていて、どうぞ、と一瞥だけしてまた本に目を戻した。
人間一人分くらいの間隔はあけて座り、まずはリモコンでテレビのスイッチを入れる。拾ってきたガラクタを改造したやつだから、砂嵐がひどくて色もおかしい。
適当な番組を探し、腕を組んでソファーにもたれかかった。
テレビに集中している振りをしながら女の方を盗み見ると、番組の音をうるさいと思う様子もなく、まだ熱心に本を読んでいる。いや、単にそう見せかけているのかもしれなかいがわからなかった。
数分が過ぎ、心を決めた。
そっと手を伸ばす。長く肩に垂れた髪を一房とった。
ぴくりと反応して女がこっちを見る。
「何。」
「ホコリがついてたね。」
「ああ…ありがとう。」
もちろん嘘。そのまま、手入れのよい艶やかな毛先を指で弄ぶ。
「何してんのよ。」
「こないだは、楽しかたよ。」
「……。」
「良かたら今度、お返しがしたいね。」
パタンと本を閉じる音がした。
そして、素っ気ない口調で、悪いけど、と続く。
「…あの時は、あたしの方がどうかしてた。」
「そうか。」
「だから、あれは無しにして忘れて。その手を離して。」
淡々と言い放ち、目線を反らし顔を背ける。
平静を装い堅く結ばれた唇。
だけど、実力行使でこちらの手を払いのけようとはしていない。こいつになら、出来ないわけでもないのに。
そこに迷いを見て取った。
だから押してみる。
「それは難しいね。今日はワタシの方が、どうかしてるから。」
マチの双眸が再び自分を捉える。じっと見つめ返すと、いつもの強気な女には珍しい、当惑に近い表情が現れた。一瞬、補食欲、とでも呼びたくなるほどの強い衝動が沸き上がるのを押さえる。
そのまま相手が動かないのをいい事に、少しずつつるつるとした長い髪に指を絡ませ、ゆっくりと櫛ですくように撫でる。肩に散らばる豊かなその艶を指先で確かめながら、細くなり消えていく毛先まで流れを辿る。
「やめてよ。」
尖った声。しかしどこか弱々しい。
「ハハ、やめるわけないね。」
そして、お前の髪は本当に綺麗だ、と言ってみた。向こうには取って付けたように聞こえたかもしれないが一応は本心だった。
マチは眉間にしわを寄せ、自分の方を睨んでいるが動かない。次の行動を決めかねているようだった。数日前、薄暗い部屋で有無を言わせず自分を押し倒した女とはまるで別人のようで、愉快になる。
更に少し身を寄せると、膝に置かれた二つの手が躊躇いながらぴくりと動いた。
相手が抗うことを予測し、自分も動きを止める。
しかしその気配はなく、浮き上がった手は膝に下ろされた。
まるで何かを諦めたかのように。
勝った、と思った。
肩口から先の髪だけをすいていた手を更に上にずらし、後頭部へとのばす。まずは髪の上から、次に地肌の体温が感じられるところまでそっと指を入れてかき撫でる。豊かな髪の重みが手にまとわりつき、ふわりと微かに良い香りがした。
女の表情に浮かぶ葛藤は消えない。
だが、悩ましげに眉をひそめながらも、ついにうつむいて瞳を閉じた。
唇から漏れたのは押し殺したような吐息。
それを合図に、その身体を抱き寄せ頭に自分の頬を寄せた。
不思議な感覚。
まずは征服感から他愛もない歓びがこみ上げた。
でも次に、頭の中の冷めた部分が矛盾を告げるのだった。
征服、何を?
…と。
どのみち、肉体的な面では既に全てが済んでいるし(それも向こうのお陰で)、だからといって別にとりたてこの女の心が欲しいなどと思った記憶もない。
(…だいいち、自分と同じ蜘蛛のこいつが、人並みにそんなものを持っているのかも怪しい。)
要するに、失うものもなければ、得るものも最初から何もないのだった。
だがそんな冷笑的な認識を抱えつつも、愛想のない女の体温を傍らに感じているのは悪い気分じゃない。
この女といい自分といい、人間とは奇妙なものだ、と思った。
そして、ひとまずこの後どうしようか、とぼんやり考えた。
そのときだ。
「おい、集合だ!集まるぞ!」
フィンクスの声が廊下から聞こえてきた。
夢から覚めたように、はっと二人身を離した。
また、何事もなかったような顔をして。
END
※ この続きのお話はHP本体の方にあります。こちらです。
書き終わって読んで大笑い…というか、なんかこういうヤらない話ってどうしてこんなにエロいというかこっ恥ずかしいんでしょう。(←死)
ていうかフェイお前何者状態だし。
それにしても嗚呼、マチ…(*´Д`)。すげぇ萌え…。
…なにげにフィンクスお邪魔虫状態だけど。
ちなみに、脳内設定的にはこの話は大分前、フェイがもう少し若くて青かった頃ということにしてあったり、する(少なくともうちのHPのフェイカルの時点よりは)。んでもって、フィンクスはフィンクスで多分、何か他の若い悩みがあったりするのでしょう。それこそパクとか。カルトに至っては兄ちゃんとまだお城にいるはずです。そしてゴンはくじら島。嗚呼妄想無限大。
ダメだ、馬鹿すぎる自分…orz
すいません、マチフェイ一人祭り状態続いています…。さっき「マチフェイ」でググったら、このJunkブログがいきなり上位にきて引いた…。やっぱ少ないのかな。というか、普通のサイト様は多分、検索よけをかけていらっしゃるのでしょうね。もぉ、自分一体何を書いているんだろう。 -
【注意】この雑文は性描写を含みます。しかもいきなり、マチフェイです。そしてマチ→団長片思い前提というどうしようもなさ。苦手な方はお戻りください。
どうしてこの男と寝る気になったのか、自分でもわけがわからない。
煮詰まってた。
精神的に荒れてた。
バイブレータ代わり、要はそう言う事。
でもそれにしたって、よりによって何故こいつを。
出会った最初から思っていた。
そりが合わない。
異質な価値観。
大事にしているものがまるで違う。
同じ土地で育ち、
同じ人に導かれてここにいるというのに、
何故こうも違うのか。
「マチはワタシが嫌いと思てたね。」
見上げる切れ長の瞳が冷たく光ってる。
覆いかぶさっていたのはあたしの方だった。
腕力では向こうの方が上だけどそんなのは関係ない。
「は、単純な男だね。自分とヤる女はみんな自分のこと好きとでも…思ってんの?」
男は答えない。ただ低く嗤い声をたて、横を向き目を閉じた。枕に散らばる黒い髪。
裸電球の淡い光に、仰向けになった彼の滑らかな筋肉の隆起が浮かび上がる。自分と同じくらいの小柄な、だけど違う仕組の身体。蜘蛛の入れ墨は見えない。下半身は衣服に包まれていたから。
あたしはといえば服を完全に着たままで、男を見下ろしていた。
それにしてもこいつはとんでもなかった。気まぐれに誘ったのは確かにこっちだけど、促されるままに上半身だけ脱いで、あとはお好きにどうぞ、とばかりに身を委ね自分からは見事に指一本動かそうとしない。
ここまで横着だと、あっぱれとしか言う他無い。
そのくせ黒い布地をまさぐってみると、立派に身体は準備ができてる。手がかからないというか、ちゃっかりしてるというか。
無造作に衣服をずり下げ、露出したそれに唇を這わせ、舐めた。
腕を置いた相手の太ももが緊張し、呼吸が微妙に乱れたのをいい気味と思ったけど、後は機械的に作業に没頭する。
ほどほどに相手の息があがったころを見計らって唇を放し、下着だけ脱いだ。
冷たい濡れた感覚が糸を引く。
好意も親しみも無い男の性器を弄んだ、たったそれだけで最低限はちゃんと潤うあたしの身体。
お互いなんて便利に出来てるんだろう。所詮は動物なんだ。一人そう考えてちょっと可笑しくなる。
あてがって、躊躇わず根元まで一息に挿れた。
ふう、と吐息ともつかぬ声を先に漏らしたのは男の方。
あたしは応えずに、深く息を吐いて只目を閉じる。
気持がいい、というにはまだ少し違和感が先になったような感覚で、身体の中心が微妙に軋んだ。奥まで詰め込んで少し窮屈になった感じに、奥歯を軽く食いしばる。
とりあえずもっと身体をほぐさなきゃ、そう思いゆっくりと動き始めようとした。そのとき、
「マチ、」
ふと呼ばれて目を開けるのと同時に、男の手が伸びてきてあたしの頭を引き寄せようとする。
「何。」
「先にこうする方が多分、もと気持いいね。」
ああ、そうか。
自然な動きに身を委ねた。
唇と唇が重なり目を閉じたとき、そういえばこの部屋に入ってから、一度もこいつの名前を呼んでなかったと気づいた。
舌が絡まる。
体温で少しずつ溶けていく。
ぎこちなかったリズムが少しずつ同調する。
服の上から強く胸をもまれ、下から突き上げられて初めて声が出た。
乱れた髪が、額に張り付くのも構わず、叫ぶ。
もう目を見開く気が起こらなくなる。
ひたすら感覚が全身を貫くに任せる。
体位を変えて、こんどは男があたしの上に乗って思い切り揺さぶっても変わらず視界を閉ざし続ける。
どうだ、好いか、と耳元に囁く声も無視し、ただ呻く。
だって、うるさい。
言葉なんて、喋らないで。
だいたいあんたが喋るとろくな事無いんだから。
話し合いでわかりあったことなんて、一度たりとも無かった。
答えの無いのを勝手に肯定と捉えればいい。
あんたが一人で盛り上がれば、あたしも適当に楽しめる。
そう、気持いい。たとえ意志で何一つ通じ合ってなくても、今、これだけはすごく好い。
よすぎて、誰といるとか、何をしてるとか、考える気もなくなるくらい。
(…刹那、闇に浮かんだ映像。)
(愛しいあの人の、横顔。)
(でもすぐに、紛れて消えた。)
*
あたしがイッたのを見届けて、男は器用にあたしの腹の上に出した。
生暖かい迸りにはっと目を見開いた瞬間、覗き込むような姿勢の彼と目が合った。
互いに肩で息をしたまま数秒だけ見つめ合い、先に向こうがふう、と額の汗を拭い、横を向いた。
夢から覚めたような気分のあたしの目の前で、男はといえばまるで何かの任務からようやく解放されたような眼差し。
ああそうか、と気づく。
あたしが目を閉じてる間、あんたはずっとあたしを見ていたんだ。
あたしは、あんたといることなんて忘れて喘いでいたというのに、
あんたときたら、視界から片時もあたしを追い払えずひたすら挑み続けてたんだね。
ご丁寧に反応を伺い、動きを調節して、それってまるで労働。
「ご苦労さま。」
思わずこんな台詞が出た。
相手は虚をつかれたような顔をして、細い目を見開いた。
だけどその後すぐに、
「それはお互い様ね」
といってにやりと笑うのだった。
楽しげに、まるで、他愛無い悪戯を楽しんだガキのような快活さで。
童顔がさらに幼く見えて、あたしは少しだけどきりとした。
フェイタン。
くされ縁だけでつながってる、ただの同僚。
価値観合わない。
話通じない。
ひょっとして明日には殺したくなるかもしれない。
だけどこの日ほんの一瞬だけ、あたしは、
目の前にいるこいつの存在に感謝した。
END
突然夜中に思いついて、勢いで書いてしまた…。マチの台詞回しとか、ビミョーにいいかげんだし…。つうか別人かな。Junkということで許して頂きたいです。
個人的に、マチはかなり堅くて脆い系というか、無理して無理して、でも頑張って攻めキャラ張っちゃう姉さん系という妄想に萌えをみとります。脳内妄想では、腹黒い受キャラ代表のカルトたんとS極N極関係(SMではなくて←誰も訊いてないって)
なお、個人的には外出しよりゴム派…ゲフン。
【追記】
おかしいところがあったので修正しました。
どうも、個人的にはこの組み合わせ結構ツボにはまったみたい…我ながらびっくり(笑
ちなみに、昔どこかでみたキルアマチというのもあり(どっちかというとマチは誘い受)、これもけっこーキたのを覚えてる(←死)
つうかそう、つまりはマチ萌え、初めてキター。 -
触れあった思い出すら無く
交錯したのは視線だけ
この感情につける名前なんて知らない
だけどあなただけを今でも
僕は -
怪物
怪物になるため生まれたんだそれだけは二人とも同じ
生まれ故郷で教えられたのは浮き世全ての悪徳それもこの身体で
丁度お前があらゆる屈辱と苦痛を身体に刻み込まれ育ったように
一生内に残り抱えていく痛みで今の自分を作った
それがなければきっと今こうして此処に居なかった
怪物になれ凶暴になれ憎悪と悲哀を乗り越えろ
それが進むべき唯一の道
己であり続ける事を決して後悔しないために
全然別物という話は…勘弁して下さい。でも確かにインスピレーション元はあの二人だし(←どうして)、オリジナルカテゴリーに置いてまるで自分の話みたいに思われてもいやだし(汗 -
侵入して
その苦しみで満たして
あなたは僕
僕はあなたになるように
兄さん
同じ運命で結ばれ
古い血を分け合い
暗い森に安らぎ共に育った
知っているよ
兄さん
あなたの軽蔑
僕への恐怖
さあ貪ればいい
あなたの痛みで僕を粉々にして
出来るものならば -
Surviveとつながってます。フェイカルから勝手に連想妄想しましたが、ネタがネタだけに見事に別物になってます。
満身創痍だった
傍らに大きく美しく成長したあの子供が居た
暗がりでは黒に見えるあの不思議な色の瞳で自分をじっと覗き込んでいる
瀕死の様を観察し、呼吸を数えている
最後のときを見定めるために
痛みは無い
それどころかとうに身体の感覚が無かった
何がどうなっているのかもわからない
浮かんだのは懐かしい友の笑顔
今ごろどうしているのか
出来るものなら、ここでお前と共に在りたかった
だけどおそらくは叶わぬ願い
美しすぎる夢
惨敗、意に染まぬ逃走、川岸の現実
見下ろす相手と視線が合う
微笑んだその瞳に冴え冴えとした光
白い腕がゆっくりと視界の端を横切る
引導を渡すか
慈悲にせよ復讐にせよ
お前には確かにその権利がある
かつて愛玩し苛んだ子供
この日を待っていたのだろう?
前から知っていた
それはとても自分らしい出来事
暗い川縁、淀んだ水
生温い風に吹かれて
振り上げられるは死神の鎌
子飼の者に、刈り取られるはこの命
この上なく自分にふさわしい末路
予期していた事態
…そんなに嬉しいか
ならば、
くれてやろう
受け取るがいい
この首を
何かの役に立つだろう
ともに過ごした記憶も
流れる血も
肉も
全て
お前にやろう
持ち去るがよい
この身に背負う業ごと
残さず食ろうて生き延びるがよい
俺の分まで
(かつて自分がそうしたように)
もう水音は聞こえない
ああ、視界が暗くなってくる
ここまでか
それでも最後の瞬間
俺は眼を見開いた
光を映さぬ瞳に
夢と現
過去と未来が入り交じり
お前の行く末が見えた
果てしなくどこまでも広がる修羅
遠い昔に知っていたような、どこか懐かしい風景が -
彼は僕の日常の外に居る。
ほぼ一月に一度、僕たちはセックスをする
彼の住んでいる場所は少し遠くて、
電車に乗り、小一時間ほどかけて、河を渡り通う
街灯に輝く水面を見ていつも、彼との時間が近づくのを感じる
向こう岸の人
僕は学生
彼は売れないミュージシャン
他にはお互い何も知らない
名前の他は
セックスの前の数十分、僕たちは飲み物を片手に軽い世間話をする
それだけで、後はひたすら、むさぼるように、する
相手の快楽を確かめる他は何も訊かず、ただ、する
名を呼び合って
二人分かち合う空間に満ちる
悲哀にも似た心地よい気怠さ
それを愛している
初めてのときから、ずっと -
ハンターに国境は無い。
大抵の国に入れる。ビザの申請も必要ない。ライセンスが全てを解決してくれるからだ。何かの本にあっさりそう書いてあったけど、これってすげえ事だ。
もっととんでもねぇのが、金だ。このカード一枚の信用で、巨額の融資を受けることができる。
初めて会員証に触れたとき、手が震えた。ついにここまで来たと思った。こんなモンを俺が手にする日がくるなんて、思わなかった。
医者になる、と思ってハンター試験に志願したのも勢いみたいなもんだった。
そしてついに俺はその夢への第一歩を踏み出したってわけだ。
あれからもうどんくらい経っただろうか。
かなりギリギリだったが、猛勉強の末俺はついに医大に合格した。
入ってから後は結構順調で、ヒーヒー言いながら期末試験もクリア。まだ学生だが、ライセンスのおかげで学資は出るし、今は、家族に仕送りすら出来る立場だ。
ハンターに国境はねえが、俺の家族にはばっちりある。厳然として存在する。
俺の育った国は豊かな先進国だが、俺は移民の出身だ。親は故郷で食い詰めて、俺が生まれる前にこの国に来た。暮らしは楽じゃない。
だけど、まだこの国に普通に住めるだけまだいい。
俺の親戚はそうはいかない。相次ぐクーデタ、テロ、だけどどこにも逃げられやしない。
失業率50%みてぇな国に閉じ込められたままだ。
俺が医者になろうと思うきっかけをくれた親友も、やっぱり移民の子だった。
貧しいまま死んでった。あいつんちも親が出稼ぎでこの国に来たクチで、掃除夫だとか家政婦だとかで汗水たらして働いて子供を育てたんだけどな。
金持ちだけがのし上がれる世の中だ。
金、金は大事だというと、育ちのいい奴らは顔をしかめる。
そりゃそうだろうな。俺も解るよ。出来ればそんなこと、言いたくねぇ。
だけど、金があると何が出来るか考えてみろ。
物が買える?
…他には?え、思いつかない?
あんた、豊かな国で育ったろ。
いや、俺もそうっちゃそうなんだけどさ。
金があると、遠くへ行けるんだよ。
距離もそうだが、もっと別の意味でもだ———例えば、広がるのは可能性。選択の幅。
高い金払っていい学校でた奴がどうなったか考えてみろ。
引く手あまた、よりどりみどり。それもやりがいのある仕事が待ってる。
そして金の分だけ安定した生活、ふさわしい配偶者。可愛い子供。
でかい多国籍企業に入って上りつめたやつが何してるか考えてみろ。
ジェットセット、自家用飛行機、世界中飛び回ってるだろ。
その分時間がなくなるってのはあるけどな。
でもやつら、よりによっちゃあ時間も金で買いやがる。
故郷に送金するため、2時間も送金窓口の前で並んで待ってる奴を尻目に(世の中には銀行口座なんて持てないほど貧しい奴は五万といる)、ネットで指先一つで、巨額の金をご送金だ。
しかも口座にゃ金が余ってるから、お客様あなたはVIP口座をお持ちですねそれなら外国送金も無料で行えますとか、メッセージがウィンドウに出たりしてな。
更に辛いのは、その嫌われ者の金持ちがいいやつだったりすることだ。
株式投資するみたいな感覚で、慈善期間に巨額の金を一瞬で振込み、その金で遠い外国に学校建ったり病院建ったりしやがる。
例えば善意の小市民が、そんな異国の貧困など知る機会も無くテレビの前でぼんやりしてる間に物事が奴らの力で動いちまう。
(もちろん、奴らの金の使い道をちゃんと見張る必要はあって、それはむしろ庶民の仕事だったりする。金持ちはたまにトチ狂うからな。でもそれだって、明日自分がリストラかもとか心配してれば、無理だ。)
金では全ては買えないなんてこと、誰にだって解ってる。
だけど、金で動かせてしまうモンのことも考えてみてくれ。
それに踊らされ、打ちのめされ、這いずり回るしか無い人間もいるってこと、一瞬でも想像してくれ。
頼むよ。
黙って眉をひそめて良識ぶる前にさ。
俺の死んだ友だちは医療保険に入ってなかった。
貧しい奴なら当然受けられる生活保護とかも、親御さんが手続き出来なくて受けてなかった。なんでって、言葉はおぼつかねぇし、書類はロクに書けないし、仕事は忙しいしでとても無理だったんだ。
周りが助けようとしたころはもう遅かった。
俺は今、夢の途中に居る。
あれほど望み、焦がれた道の途上を歩んでる。
だけどときどき、前に進もうとすればするほど、目標が果てしなく遠のくような気がすることがある。
ハンターになって、医者になって、これで何かが変えられるのかな?
…だといいんだけどな。
時には立ち止まり、振り返り、考える。
だけど答えはいつも一つ。
———そう信じるしか無い。
だって俺は動き始めてしまった。
もう後戻りは出来ねえんだ。
そしてまた、歩き出す。
超ねつ造…。いや、なんかレオリオってけっこう苦労人?と思ったので。