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透明な境界線

地味に二丁目デビューネタ。
どこがカヲル?という感じだし、そもそも男子でなくても全然かまわない気がしますがとりあえず元ネタはそこから出てきたから一応このカテゴリにしてみる。




初めてあの場所にいった夜の事を、今でもよく覚えている。

あの頃の自分はあの人の家で、まるで囲われるように住んでいて、もう何かが限界にさしかかっていた。
どうにも身動き出来なくなっていたんだ。保護者然としたあの人に食べさせてもらいながら抱かれる日々に絡めとられて。

だからある日バイト帰りの夜、手渡された給料を握りしめ、そのまま反対方向の電車に乗った。
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無題

身を分け与える


何のために?
誰のために?

今日も夜が来てまた明日陽が昇る

限りある人生の中で何をする?
失うものは何?
得るものは何?


わからない


だから問い続けてきた


答えはまだ見つからないけど、
ひとつだけ確かなことがある

それは消せない想い


僕は世界を知りたいんだ


この身体で

無理矢理「カヲルぽい」分類にしたけど…ちょっとウソ。まぁ、彼のような外観の子が演じてるという設定で(←蹴



駅のトイレで着替えて、コインロッカーに制服を押し込めた。


待ち合わせは7時、よく行くCD屋の洋楽のコーナーで待ち合わせ。

エスカレーターで街へと降りていく。
携帯を取り出してメールを見る。確認する顔写真。
上目遣いにちょっと苦しい笑顔の、見知らぬ人。


闇に光るディスプレイ、じっと見つめてたら画面が暗くなった。
目を閉じて深呼吸を一つ。



目の前に広がる雑踏。
踏み出したその瞬間から、夜が始まった。

対岸の人

彼は僕の日常の外に居る。


ほぼ一月に一度、僕たちはセックスをする
彼の住んでいる場所は少し遠くて、
電車に乗り、小一時間ほどかけて、河を渡り通う
街灯に輝く水面を見ていつも、彼との時間が近づくのを感じる
向こう岸の人

僕は学生
彼は売れないミュージシャン
他にはお互い何も知らない
名前の他は

セックスの前の数十分、僕たちは飲み物を片手に軽い世間話をする
それだけで、後はひたすら、むさぼるように、する
相手の快楽を確かめる他は何も訊かず、ただ、する
名を呼び合って

二人分かち合う空間に満ちる
悲哀にも似た心地よい気怠さ
それを愛している

初めてのときから、ずっと

雪降る日に

雪降る日に


あなたは僕に初めて触れた大人の人だった

寒い寒い街、雪の降る午後だった気がする
部屋に二人きりだった

外国人
たびびと

たどたどしい言葉で
僕を美しいと言った




階下には誰もいない
(いつだってそこには誰もいない)


ぬくもりと痛みに
叫んだ声もかき消えて

ただ雪が
雪が降っていて


その胸に抱かれ、微かに教会の鐘の音を聞いた気がした
天井に模型飛行機が揺れてた

ずっと昔の
遠い場所のものがたり