忍者ブログ

雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

やおいにはまったきっかけ
前に一度ネタにしたことがあるかもですが、思い出せないので改めて整理の意味もこめて書いてみます。

どうして自分がノンケカップリングではなく、女女カップリングでもなく、男男カップリングの二次創作を多くしてしまうのか?という問題について。
他の方のことはよくわかりません。なのでこれは、徹頭徹尾個人的な話です。
また、私は周りに同好の士もいない生活を長い間してたので、多分人よりも紆余曲折を経てヤヲイにはまってます。
それも思い起こせば何度も段階があって、ようやく今に至ったなという感じです。

以下、結構ドン引きされる方もおられるかもしれないようなことを書いていきます。

高校生くらいまでは、アニメや漫画であまりカップリング萌えすることがありませんでした。単体萌えはいくらもあった気がするんだけど、いずれにせよよく思い出せない。
ただし、オリジナルではゲイやビアンキャラを扱ってました。
あと、好きな男子が出来たり気になる女子がいたりすると何故か、男性主人公で彼ら彼女らをモデルにしたキャラを組み込んで(注:メインキャラとは限らない)オリジナル話を作ってしまうという、変なクセがありました。特に後者に関しては人として怪しいことをやっている気分があったので、どうにも鬱々として恥の多い思春期でした。

エヴァはストレートにカヲシンにはまりましたが、カヲアスも同じくらい気になってました。カヲルがとにかく好きだったんで、誰かと絡んでればいいな、位だった気がする。ハンタのゴンキルも2000年くらいの早い時期にハマッた時期があり、特にキルアの誘い受けモノは萌えました。でも萌えの余り自分でも何かを作りたくなるってほどのパワーは、そのときの自分にはありませんでした。なんていうか、今ほど男男カップリングの醍醐味を味わえるような感性が育ってなかったんだと思います。

しかもその後、女の子と付き合いだしたり二丁目いったりしてた時期はそっちにかまけてて、一時期アニメや漫画から遠ざかりました。

直接、今のサイト作りにつながるような強烈な男男カップリングへの指向性をくれたのはクイアもしくはゲイ映画(またはそれ系の描写のある映画)のような気がします。
その中でも強烈に影響を受けた自覚があるのが、この二つです。

・『エレファント』(ガス・ヴァン・サント監督)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0002XG8KQ

・『クリミナル・ラヴァーズ』(フランソワ・オゾン監督)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00007K4LU/ref=sr_1_7/249-6189348-4749966?ie=UTF8&s=dvd&qid=1190829931&sr=1-7

(…なお、二つの映画についてリンク先のamazon.co.jpページで購入者の感想などを読まれてから以下の私の解説を見ると、まるで違う映画の話をしているように感じられることでしょう。)

二つともちょっとバイオレントな描写がある映画です。
エレファントはアメリカの「コロンバイン高校銃乱射事件」をモチーフにした映画ですし、『危険な…』に至っては…ある十代のカップルが美しい青年を殺し、死体を隠そうと山に入ったら髭もじゃの山男みたいな怪人につかまり、しかも彼女の方は死体と一緒に地下室に閉じこめられたのに、彼氏はベットに鎖でつながれ山男に辱められ…という話です。(こちらも実際にあった殺人事件がモデルらしい。)
両方とも監督がゲイの方なので、男性の撮り方が…素晴らしいんですよ。特に誘惑する男性だとか、苛まれる男性の表情を舐めるように、じっくりと瑞々しく描く。
関係性における暴力とエロスの混じり具合にもクラクラきました。特に『エレファント』。以下、ネタバレになりますが………

高校を襲撃して自殺するつもりでいる二人の少年が戯れに、「やったことないから(死ぬ前に一度)試してみようか」とシャワールームでキスするシーンが最高だったです。
刹那的で衝動的、破壊衝動と性欲と友愛と残酷さと、全部一緒になって混じっているような空気がたまらなかった。別に高校襲撃を正当化するわけではないんですが。
ただそのシーンを見たとき、何かが脳天を直撃したような衝撃があった。

その後、『戦場のメリークリスマス』(大島渚)などをみて「男が男を苛み欲情する」「殺し合う男二人が互いに欲情する」云々という図式にズブズブはまっていきました。
(あ、『エレファント』の二人も最後は片方が片方を殺します。その後残った方も自殺するんだけど。)

で、この種の映画を色々とみていった結果、自分の中にある攻撃性みたいなものと性的欲望を結びつけて表現する手段として、男男カップリングの物語を思いつきやすくなってしまったと思います。特に映画のおかげで、ビジュアル的に、以前とは比べものにならないほど明確に場面が出てくるようになってしまった。

そうして「学習」を積み重ねた後、再びまなざしを日本のヤヲイ同人へと向けたとき、それまでとは違うモノが、気づかなかった豊かな世界が見えてきた…というわけです。読み取り能力が変わったのと、自分の頭の中で色々ブレンドして楽しめるようになったからでしょう。

最初にゴンキルにはまったのは、何だかほのかにバイオレンスの香りがしたからでした…ぶっちゃけると。ハンタ世界ってすっごい残酷で暴力的じゃないですか。そこをこれまたよくわからん暴力的な絆で結ばれてひたすら疾走していくみたいな二人に惚れた。
カヲルとシンジに至っては生死を賭けたガチンコ勝負ですからね。しかもその前日、風呂場で(あれ!同じパターンかw)互いに(いや、シンジだけ?)欲情する。
サイコーです…ハァハァ
ブレストにキたは最近ですが、芦川が森を燃やしちゃうような激しさとトラウマを抱えてたり、友だちである二人が戦うあたりでもう陥落。

というわけで、日本のヤヲイ文化、(歪んだ主観による)ゲイムービーかぶれ、そして管理人のバイっ気を足したところにあるのがうちのサイトといえるのかなあ。




余談ですが、女性同士でもライバル同士が相手に欲情するという話は僅かながらあって、そういうのも結構好きです私…アメリー・ノトンという作家の『畏れおののきながら』とか。ただ、この物語自体は余り好きじゃないので萌えが半減なのですが。
PR

コメント

コメントを書く