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雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

二次創作するときについやってしまうこと
私は、何かのキャラに萌えると、二次創作の準備も兼ねて、色々そのキャラの性格や人生などを勝手に解釈し妄想するのが大好きです。
でもって、それが講じて萌えキャラごとに、何となくテーマみたいなのが出来てしまったりします。それぞれのキャラが抱えている(ように見える)問題についての私なりの妄想混じり解釈とでも言いましょうか…。

いや、むしろ、キャラに刺激されて私自身が抱えている人生のテーマみたいなものが引きずり出されてきている、といった方が正しいのかも知れません。意図しているわけではないのですが。
とにかく、話を作りながらごちゃごちゃ考えてしまうのです。
というわけで何となく、自分のためのメモ書き程度に、それぞれ萌えキャラについて二次創作するときこんなテーマを考えていたよそういえば、というのを羅列してみました(原作の解釈ではなく、あくまでも二次創作する時のテーマです。だから、原作の内容から故意にずらしてあるものもあります)。

■カヲル@エヴァ→愛と自由
自由と超越的な愛(例えば「人類全体のための愛」など)が世俗的な個別の愛(恋人や子供が他の人より大事、とか)と対立する状況を生きるということ。
「普通の人間の幸せ」と何かを追究する生の対立、緊張関係。
形のない、超越的な愛が普通の平凡な人間の心にとって時に破壊的であるということ。
トラウマと超越的体験との関係、など。

■キルア@ハンタ→愛と暴力 精神的自立
特殊な生育環境により、(友情も含め)愛し合うことと支配被支配関係との違いを理解しにくい状況に陥った人の苦しみ。また、戦場や極限状況はそもそも、愛と暴力の境や、友愛による奉仕と隷属関係との境界線を危うくしうるということ。
→いやー…だって、色々な意味であの関係は…。

■フェイタン@ハンタ→反逆 怒り
奪われ続け、廃棄された人間の、一発逆転としての反逆。
殺戮を伴う暴力や命を賭けた誓いなど、死に値するほどの強い何かでしか押さえ切れない怒りと攻撃衝動、そして絶望を抱えている人間について。
→原作の登場回数少ないんで一番ねつ造が入ってますww

■ミツル@ブレイブ→過去のトラウマを超えてどう他者と向き合うか
他者への恐怖ゆえの爆発的な攻撃衝動。奪われた子供時代。己が犯したのではない罪にもかかわらず、そのせいで最初から汚れているような感覚に苛まれる人生。さしのべられる手をどうやったら振り払わずにいられるかということ。
→正直、この子について妄想してるとき、自分の一番痛い記憶を使っている気はする。

■エンヴィー@ハガレン→身体と自我の葛藤 自己愛の困難と嫉妬
不安定な自我、借り物としての身体と本体である「私」の関係。肯定できる自分が皮膚の表面にしかないという不安(だって原作でも本体がアレだから…)。自己肯定感の欠落ゆえの攻撃性、嫉妬、羨望について。
→原作で性別不明なんですが、精神分析的な意味での「女性」が持つ問題に意外と近い主題に。


複数ジャンルにわたるキャラ妄想列挙なんて、日記として面白い記事かは不明ですが、ある程度整理できると自分としては楽になるところもありまして。

なんか、やっぱり二次創作ってどこかヘタな自己心理分析みたいなところあるんですよね。普段私はあまり内省的になりすぎないようにしているんですが(そもそも一部の精神分析系の理論には疑問を持っていたりもするし)、それでも最近思います。

少なくとも、誰が見ていよう見ていまいとこれを書かずにはいられない!みたいな感じで色々垂れ流してしまう程度には、私の精神構造は物語を必要としてるらしい。
頭の中にある感情の断片やら、イメージやらを物語にして出さずにはいられない。
しかもそれが意外と、上に書いたようなちょっと重めのテーマとつながってズルズルと出てきてしまう(できが良いかは別として)。

で、もともと精神分析って人生の断片化した経験を物語り化し解釈する行為ですよね。だから行為としてはすごく重なってしまう。

つまり、何か外からのインスピレーションがあるたびに、中から抑えがたい感じで何かが出てきて、その結果、意図せずして「自分」という込み入ったパズルを延々と解きほぐしていくような作業をやってしまうんです。

自分のことを話すつもりはないし、萌えを媒介に自分には出来ない生や体験、夢や妄想をまき散らしているつもりなだけなのに、いざ出てきたものを見ると奇妙な整合性があって、無意識のうちに自分が意識しない自分を晒してしまっている。
しかもそれが自分にとってはどうしても必要なものらしい(でなきゃこんなに馬鹿みたいに書きません)。

ちょっと、ぎょっとしますね。
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