忍者ブログ

雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

ウロボロス
ハガレンでウロボロスの入れ墨のあるホムンクルス達に惚れ込んじゃってる私ですが、今月に迂闊にも「ウロボロス」というタイトルのアルバムが出ていたことを知りませんでした。

http://www.amazon.co.jp/dp/B001DNF792/

試聴してみました。かっこいいですね。
雰囲気も合ってるんじゃないかな。特に、第一期アニメの雰囲気には似合いそうな…。
一番最後のころのエンディングにかぶせたらイイかもなんて思った曲があった。
ただ、私自身はあまりヘヴィロック、ヘヴィメタ系を聞かないので、買うかはまだわかりません。
基本的にピコピコ電子音、もしくはインダストリアルな感じの音が好きで、あと、ダンス系みたくビートがはっきりしてる音楽が好みなので…。でなければHip HopかR&Bすね。


ちなみにウロボロスの蛇自体は意匠として大好きです。
最初に意識したのは、実はエヴァの二次創作漫画ででした。商業アンソロに載ってたカヲシン漫画で、使徒であり長い生命を持つカヲルをウロボロスの蛇になぞらえて、その苦悩を描く、みたいなのがあったのです。すごいよかったですよ~。


ウロボロスは尻尾を加えた蛇の図像で表されており、これは始原と終末がつながって円環になり閉じていることを示します。
つまり、物事は終わったらまた始まり、そして終わり、と繰り返すというイメージ。時間は円環を成しており、全ては巡り巡る(一方向に進んで進歩するとか、元に戻れない、という現代的な時間のイメージではない)。それは己を食べながら再生を繰り返すという意味で「永遠」「不死」をも意味する。
また、一が全、全が一である、すなわち、あらゆる部分は全体につながっていることをも示すため、物質が循環し、色々なものに変化するイメージとも重なり、ゆえに錬金術のシンボルとしてもよく出てくる。

……と、いうことがこないだ買った本やネットに書いてありました。

綴りは英語だとOuroborosの方が一般的なようですが、「U」で始まる方が確かに何か親しみやすいですね。



…で、ここで今日の日記終わろうと思ったんだけど、調べてたら面白いネタがあったんで、ついでに書いておきます(我ながらヲタだわ…)。

ウロボロスのもとになったイメージは古代エジプトからオリエントまで色々あるみたいだけど、古代ギリシアのプラトンが『ティマイオス』で言及していた「宇宙の最初の生き物」の話もかなり重要なようです。

こんな説明がされているのです(ネタ元はこちら)。

人間は不完全な存在なので、食べたり排泄したりしないと生きられない。そのために食物を探して動き回る必要がある。
その結果、人間には手や足、その他を用いた七つの動きが必要である。(この数え方の方法はちょっと不明だけど、直進運動とか、上に上がるとか、そう言う動きそれぞれを意味すると思う。)
対して、完全に自給自足で(つまり外部からのエネルギー入力無しに)永遠に生きられる「最初の完全な生き物」には、生きるために動き回る必要がない。そこで造物主は、彼に七つの動きの内、たった一つだけを与えた。後の六つは必要がないからだ。
その一つの動きとは、円運動である。それはぐるぐると同じ所を回り続けることしかできないという意味でもあるが、「完全」の象徴でもある(古代、円運動は天体の運行のように、完全な存在だけがするものとされた)。また、やはり「完全」であるがゆえに、その生き物は円形をしていた(古代には、球体というのはやはり、月や太陽のような天体と同様、完全さのイメージがあった)。

その後、その「完全な生き物」のイメージに龍とか蛇とか様々なイメージが合流して、今私たちが知る尾を加えた蛇という形になったのではないか…ということだそうです。
おもしれえええ。こういう話好き。




っていいながら、うららかな土曜の昼にネット徘徊してしまった(いつものこと)。
PR

コメント

コメントを書く