忍者ブログ

雑念手帳

サイトの日記ですが、同人サイト訪問者様用に公開されたJUNK妄想雑文メモ置き場兼ねてます。「何となくこのキャラのイメージで出てきた妄想だけど限定はしない」系の小説未満な小話がごっちゃりです。

【鋼FA54話感想】愛くるしい生き物が
いやー昨日はすごかった。
ついでに今日読んだWJハンタの展開もすごかったんですがちょっとこちらを先に扱います。すいません。

えー、鋼FA第54話「烈火の先に」一日経った後での感想でございます。



内容:

エンビたんがついに二期アニメでもおほしさまになりました。・゚・(ノд`)・゚・。


原作との比較:

・台詞は忠実で、省いた箇所も少なかったと思います。唯一気になったのは、エドの右手につかまれたエンビの「乗っ取れない!そうかこいつの右手は機械鎧だ」の台詞がなかったような気がしたこと(ただし録画機材がないので未確認)。それよりは場面が大佐との緊迫感のあるやりとりに集中してたような。

・エドの台詞を聞いたときのクリオネの反応が原作にも増して非常に細かく描かれていて、その結果、私にとっては結構原作と印象が違う場面になりました。

まず原作になかった要素として付け加わっていたのが、クリオネの細かい表情の変化、「え…」という動揺の声など。あと、エドの台詞を受け止めながら自分自身の過去の台詞を頭の中で反芻している様子があったのと、エドの手を抜け出してから「このエンヴィーが人間をうらやましい…だって?」とつぶやき、ついにはそれが真実だと悟り絶叫するという台詞があったあたり。
で、自分にとっては、これらの要素を加えることで、二期のエンヴィーと原作エンヴィーにちょっと違う印象を持つようになったのでした。

どう違うかというと、ですね…

原作のクリオネは、「エドの言葉を聞いて衝撃(クリオネ顔アップ、ブルブル震える)」からすぐに行動を起こしてるんですね。エドの台詞でガーン、の段階でもう何かを決意しちゃった様子で、そのあとためらった様子がない。あたかもエドの言葉が真実だということを瞬時に悟ったかのような反応をしてるんです。
ということは、ここでのエンヴィーは「自分では何となく意識していたけど人に悟られたくなかった心の中の何かを暴かれた」状況だったのではないかと。つまり原作の展開だと、エンヴィーは自分が人間に嫉妬しているとある程度自覚していた。それをあっさり見破られたから衝撃だった、というようにみえる。

それに対して、アニメの方はエドの言葉を受け入れるまでが明らかに長い。「ええっ、そんな…」という感じの当惑と動揺の時間があるんですね。
手に握られながらまず過去の自分の言動をふりかえり、「ああ、でも、いや、そんな、いやだ、まさか…」と疑いを持ったくらいの感じで何かを拒絶するかのようにエドの手から抜け出して、地面に落ちた後もまだ完全に納得してるか不明な感じでしゃべってる。そしてついには「このエンヴィーがうらやんでいるなんて、そんな、ああっ、あああああっ(絶叫)」となり、大粒の涙を流す。見てる側はこの辺でようやく、ああエドの言葉を認めたんだなと言うのがはっきり分かる。時間かかってます。
言い換えれば、二期のエンビは、エドに言われるまで自分の中にある「嫉妬」に無自覚だったのではないか?ともとれる反応をしてるんですね。つまり気づいてなかった気持ちを「こうでしょう」といわれて、おののき、動揺した後初めてあたってると認めてうちひしがれた。

だとすると、原作のエンヴィーよりも二期エンヴィーの方が自分の気持ちにもうちょっと無自覚な人だったのかなあとか思えてくるわけです。いうなれば「強気な仮面の下に自分の心も欺いていた」系なのかなあと。強引で無邪気、無自覚な小僧ちゃんのイメージ。
(原作エンビについてはもっとヘタレちゃんで「気持ちを自覚的に隠してて裏のあるタイプ」との印章を持ってます。)

まあ、私の推測に過ぎないですが、この発想で二期エンビを見ると、ある程度つじつまが合う部分もあって結構面白いんですよ。例えば53話でマスタング大佐の炎に焼かれた後、はっとして、「そうだこいつはラストを倒したヤツだ」と、まるで忘れていたのを思い出したような反応をした場面がありましたが、原作では「これがラストを倒した炎」と、最初からわかってたような反応をしてる。
二期の方が強気に構えて割と都合の悪いことは忘れていられる感じなのに対し、原作の方は「やっぱ自分には無理か」的な反応で割と最初から負け犬根性というかww
何か結構一貫した違いがあるように感じるんですね。両方とも存在感あるしいい感じにキャラたってると思う…。



なんかまあ、そんなわけでですね…
原作は見た後ショックと同時に「エンヴィー、色々考えてたんだね!」という気持ちががーっと盛り上がってきて、妙にポエマーな気分になったのですが、二期アニメの方はそうじゃなくてですね…こう、クリオネの繊細な表情がまぶたにやきついて、

もうなんか…ひたすら………


……愛くるしい生き物が苦しんで死んだようにしか見えなかった、のでございました。




とりあえずこんなとこで。
PR

コメント

コメントを書く