雑念手帳

まず最初の数秒、蝉の音がした段階で心を捕まれましたね。そして即座に理解しました。
何故私の周りにスザルルという単語が飛び交っていたのかということを。
いや、腐ならかなりの確率で、コードギアスとスザルル（もしくはその逆）という単語を音声言語として聞いていたり、断片的なイメージで目にしていたりするわけですが、ここで強調したいのは本編開始一分以内にして早くもそれとこれとがつながってしまったという事実です。
もうこれだけで、この作品の破壊力が今後、半端ないであろうことが予感されます。武者震いです。


設定が面白いのと、シナリオが素晴らしいという前評判はなるほどという感じでした。
台詞一つ一つの選び方が計算し尽くされてる感じします。とはいえ、初見なんで分かってないことも色々あるでしょうけど。

全体的な印象としては、とりあえず、ガンダムとエヴァとウテナのいい部分をつなげてハイブリッドにして、迷いなくテーマに沿ってガンガン攻めてくような作品だな、と感じています。


まず、作品世界ががっちり出来てて、ある程度戦闘をきっちり描こうとするロボアニメって点にはガンダム的な面白さを感じる。
一方で、日本人にとっての歴史的トラウマ、「敗戦後の世界と夏」の組み合わせを要素として盛りこみつつ、時代を未来にするという設定はエヴァンゲリオンを彷彿とさせる。
他方で、CLAMPキャラの線の細さとコスチューム、妙にユートピア的な（まるで外界と隔絶された箱庭のような）学園世界の描写、そしてEDソングなど、美学的な部分においては、何だかウテナを思い出しました。あとひょっとすると、警句的で鋭く哲学的な台詞のあり方とかも？


特に最後の点について、異論もあるかもしれませんが、これは自分でも意外な感想でした。こう感じるとは思わなかった。
敢えてあまりコードギアス関連の評論とか見ないようにして感想書いてるんで、いろいろ的を外してるかもしれませんが、現段階では「アニメの系譜において、コードギアスはウテナの正統な後継作品の一つなのか？」とかとりあえず仮説を立ててますｗ
（なお、この「後継作品」というのは、「あの作品のフォロワーをやるぞ」という意図的な考えが制作側にあったとかそういう話ではないです。制作側において、無意識のうちに、インスピレーションのレベルで過去の何の作品のイメージが多く入り込んでいるか、ということを私が推測して楽しんでいるだけです。）
見終わったら印象変わってるかもしれないけど、とりあえず書いておきます。


まだ三話しか見てなので、この時点で言えるのはこのくらいかなあ。
とにかく展開がすごくいいです。いいアニメは数限りなくあるけど、ここまでストーリー展開とシナリオでぐいぐい引っ張ってくアニメって少ないと感じました。

続きをちょっとずつ見ていこうと思います。